家事、お引き受けいたします。【青】

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「はい。じゃあ渡辺さんはこのゴミ袋に燃えるゴミ入れてください。」




渡「どれが燃えるの？」




「プラスチックとかガラスじゃないものです。
分かんなかったら聞いてください。」







そう言って私は、燃えないゴミを自分の袋に入れた。








渡「これは？」




「燃えます。」




渡「これは？」




「どう見てもプラスチックでしょ。燃えません。」




渡「これは？」




「紙は燃えるってことくらい知っておいてください。」




渡「これｈ「「あの、全部聞かないでください。こっちの作業ができません。」




渡「だって分かんねぇんだもん。」







はぁ、と自然にため息がでる。




この人に私の常識は多分通用しない。




28歳だと思っちゃダメだ。




そうだ、幼稚園児だと思おう。




5歳児。彼は、5歳の男の子。







「分かりました。こっちも私がやります。」




渡「え、いいの？」




「はい。渡辺さんはこの部屋にある洗濯物を分けてください。
タオル、ズボン、下着、靴下、Tシャツ･･･みたいに。」




渡「おっけーい。」








さすがにそれはできるようで、近くにあった洗濯物たちを仕分けしていく。




たまに出てくる有名ブランドの服は、きっと彼女に買ってもらったんだろう。




気を取り直して、私も作業に取りかかった。







渡「うわっ！このパンツ無くしたと思ってたやつ！
ねぇ！見てよ！」








そう言って、渡辺さんは私の目の前に
黒い下着をぶら下げた。








「ちょっと。渡辺さんって変態なんですか？」




渡「あ、ごめん。なんかテンション上がっちゃって。」




「テンション上がって初対面の女に自分の下着見せるって、それはもう変態です。」




渡「そうですよー変態ですよーすみませんねー。」




「口じゃなくて、手動かしてください。」









家事代行ってなんか思っていたのと違う。

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