家事、お引き受けいたします。【青】

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付き合い始めても私たちの生活リズムが変わることはなかった。




夕方に翔太くんの家に行き、夜には帰る。




お互い仕事以外の一人でいる時間が欲しい派だったので、この生活はちょうどよかった。




まぁでも、翔太くんは相変わらず気分屋で5歳児だし、




なんといっても素直じゃない。




ちょっとめんどくさい彼氏だ。








渡「Aー。寝んなよー。」




「寝てないですよ。」




渡「今目つぶってたじゃん。」




「瞬きです。」




渡「あっそ。
ねぇ、今週の土曜日空いてる？」








突然の質問に驚きながらも、スケージュール帳を確認する。








「うーんと･･･空いてますよ。」




渡「出かけようよ。」




「珍しいですね。あんなに家が大好きだった翔太くんが自分から出かけようだなんて。」




渡「なに、嫌なの？」




「嫌なわけないじゃないですか。」




渡「じゃあ決まりね。」




「どこ行くんですか？」




渡「どこ行きたい？」




「遊園地行きたいです！｣




渡｢いいじゃん。｣








話し合いの結果、富士山の近くにある絶叫マシンばかりのあの遊園地に行くことになった。




絶叫、ホラーばっちこいの私にしてみたら最高なんだけど、翔太くんは少し嫌がっていた。








「ジェットコースターだめなんですか？」




渡「全然平気。」




「お化け屋敷？」




渡「全然平気。」




「じゃあなんでちょっと不機嫌になるんですか。」




渡「別になってねぇし！」







ほら、ちょっとめんどくさいでしょ？




でもそういうところも可愛いなって思ってしまうの。








「楽しみですね。初デート。」




渡「そーいや、家でしか会ったことないのか。」




「まぁそれが普通ですからね。」








そうだ。いつもみたいに仕事スタイルじゃだめだ。




ちゃんとオシャレしていかないと。

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