恋セヨオトメ【黄】 (ページ7)

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次の日。今日も朝練を終えてから教室へ向かった。

私の隣の席はもう埋まっていて、
そこに座る彼は暇そうに携帯をいじっている。

相変わらず陰キャ極めてんな…(笑)

｢ラウ〜！おはよう！｣

ラ｢あーAちゃん！おはよ！｣

｢そろそろ友達作ったら？｣

ラ｢無理だよ！話しかけらんない！｣

｢去年同じクラスだった子とかいないの？｣

ラ｢このクラスにはいない…｣

｢ほんとに人見知りなんだねぇ〜｣

まぁでもキリッとした顔立ちで
モデルみたいな体型だし、
そんでもって頭もいいみたいだから

周りからしたら関わりにくいのかもなぁ…

なんて思って、しょんぼりしているラウの頭を
ぽんぽんとたたいた。

ラ｢僕ほんとにAちゃんがいないとだめだ〜｣

｢ふふっ、可愛いねぇ。｣

本当はこんなに可愛いのに、
見かけとか雰囲気的だけで判断して
決めつけないで欲しいなぁ

…………って。

それは私だ。

｢昨日ラウが言ってた意味分かったよ。｣

ラ｢えっ？なに？｣

｢ほら、岩本先輩の話！｣

ラ｢あーはいはい！
もしかして、もう話したの？｣

｢うん。話した。めちゃくちゃ優しかった。｣

ラ｢ふははははっ！！！！驚いたでしょ？？｣

いたずらっ子みたいにニヤニヤするラウは
私の反応を見て楽しんでいるようだった。

こっちは本気で焦ったっていうのに…

ラ｢ああ見えて岩本くん、
甘いものとか大好きだからね？｣

｢ええっ？ほんとに？｣

ラ｢特にチョコレートなんてずっと食べてんだから！｣

｢いや、嘘。信じられない…。｣

そんな意外なところばかりの岩本先輩のことが

もっと知りたくなった。