024 ページ25
.
ラ｢そんな本気で言わなくてもいいじゃん…｣
隣でしゅんとしたラウを見て我に返った。
何言ってんだろ、私。
｢ご、ごめん…｣
ラ｢でも今のはねーちゃんたちが悪いから！｣
岩｢そーだよな、ごめんごめん。からかいすぎた。｣
岩本先輩は宥めるようにそう言った。
なんであんな風に感情的になったのか。
なんで岩本先輩に言われた時、
あんなに悲しくなったのか。
苺｢ごめんね？A！｣
｢あっ！いや、こちらこそ！すみません。｣
苺｢じゃー照、行こっか！｣
岩｢そうだな。オフなんだからちゃんと休めよ？｣
｢はい…！｣
2人は少し遠くの席に行ってしまった。
相変わらず楽しそうに話している。
あーあ。いいな。……いいな。
今、気づいてしまった。
自分の気持ちに。
ラ｢Aちゃん？
なんかすごい悲しそうな顔してる。｣
｢え？そんなことないよ！｣
そう言われて慌てて笑顔をつくる。
できればラウにこの感情は伝わってほしくない。
だから話を逸らした。
｢ていうか、ごめんね？ラウ。｣
ラ｢あ、さっきの？｣
｢うん。ラウはほら、めっちゃ仲良い友達だから。
そこを誤解されたくないなって思っちゃって。｣
ラ｢全然いーよ。僕、恋愛とか向いてないし。｣
ちょっと不貞腐れたラウは
ストローでコーラを吸った。
多分私も恋愛は向いてない。
向いてないっていうか、運が悪いっていうか。
私が好きになる人には
いつも好きな人とか彼女がいる。
だからほら、今回だって。
岩本先輩の隣には苺花先輩がいるでしょ。
でももう気づいてしまったから。
憧れから好きに変わってしまったから。
きっと後戻りなんてできない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひなの
| 作成日時：2021年7月22日 21時
