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パッと後ろを振り返ると、
そこにいたのは確かにラウのお姉さん。
「苺花先輩!!」
岩「あれ、吉田じゃん。」
と、トレーを持ってこちらに歩いてきた岩本先輩。
学校の最寄りの駅にあるお店なんだから
全然不思議なことじゃないけど
すごい偶然。
ラ「あ〜!岩本くんだ!」
岩「おぉ、ラウール。久しぶりじゃん。」
ラ「ねぇまた家来てよ!」
苺「真都はほんっと照のこと好きだよね〜」
ラ「だって俺お兄ちゃんの方が欲しかったし。」
苺「はいはいすみませんね、姉で!!!!」
岩「お前らも相変わらず仲良いな。」
なんかすごい置いてかれてるんだけど……
非常に気まずい。
ていうか、岩本先輩とラウって
こんなに仲良かったんだ。
岩「なんで吉田とラウールが一緒にいんの?」
ラ「だって僕Aちゃんとしかいないもん。」
苺「…………えぇ!?うそ!そういう感じ!?」
苺花先輩が大きな目をゴルフボールが入るくらい
まんまるにした。
そして耳が壊れそうなくらいの声量で叫ぶから
周りの人たちの視線がこちらに集まる。
「待って待って待って。
違いますよ?付き合ってませんよ?」
苺「え、なんだ……違うのか。」
岩「でもいい感じだったりしてな。」
「えっ…」
ラ「そう見える?僕たち!」
苺「うーん、まぁ、有り得なくはないね。
Aは真都にはもったいないけど!!」
岩「俺はお似合いだと思うけどな?」
岩本先輩が笑いながら放ったその言葉が
心のどこかに刺さった。
なんかよく分からないけど、
刺さった部分がすごく痛んで
その痛さで涙が出そうになる。
「違います……!」
苺「A…?」
「ラウは…ラウは友達です!」
なぜか私は必死だった。
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作者名:ひなの | 作成日時:2021年7月22日 21時