022 ページ23
.
大会の次の日からは
3日間連続でオフだった。
朝練も放課後練もない。
大会があると大体いつもそうなんだけど、
ここのところは練習づくめの毎日だったから
なんだか違和感。
ラ｢え、Aちゃん今日なんもないの？｣
｢ないよ！｣
ラ｢放課後も！？｣
｢うん。｣
ラ｢珍しいね！｣
｢ね〜だから何していいかわかんない(笑)｣
ラ｢僕ハンバーガー食べたい。｣
｢えっ？｣
キラキラした目でこちらを見つめてくる。
これは、一緒に行こうってこと？
ん？そういうこと？
ラ｢僕ハンバーガー食べたい！！｣
｢じゃあ、一緒に……｢行く！！！！｣
全然ハンバーガーの気分じゃなかったけど
食い気味にそう言ったラウが可愛すぎて
まぁいいかなって思った。
こんなに人懐っこいのに
彼はどうして友達がいないんだろうか(笑)
.
駅前にあるちょっとお洒落なハンバーガー屋さん。
雪女の中では有名で、
学校帰りに寄っていた人も多い。
一応寄り道禁止だったんだけど、
校則なんてあってないようなもんだったし。
私立なのに。
｢お弁当食べてたよね？｣
ラ｢今成長期だからさ！｣
｢まだ成長する気？｣
ラウは大きめのハンバーガー、
さらにポテトのLサイズをつけていた。
この子、こんなに食べる子だったのね。
ラ｢いただきます！｣
｢いただきます！｣
私は結局ハンバーガーを食べるお腹は
残されていなくて、ポテトとドリンクを頼んだ。
ハンバーガーにかぶりつくラウは
わんぱく少年のよう。
『あれ！？真都！？』
その声に反応して、
ラウはもぐもぐと口を動かしながら
私の背後へ視線をずらした。
ラ｢あ、ねーちゃん。｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひなの
| 作成日時：2021年7月22日 21時
