検索窓
今日:2 hit、昨日:9 hit、合計:128,915 hit

019 ページ20

.




種目が全て終わり、市大会は幕を閉じた。


最後に岩本先輩と顧問から話があって
一応全体としては解散。





私は苺花先輩に呼ばれ、
今日のリレーの反省をすると言われた。


そちらに向かうとメンバーの他の先輩もいて、
2人で話している。


私たちが来たのに気づくと笑顔になって、
「反省会だ!」と明るく言ってくれた。






どうしてこんなに明るく振舞ってくれるの。


私のせいで負けたのに。








苺「やっぱもっとバトンパス速くなりそうだよね。」


『そうだよね〜。
あと私のスタートダッシュも
あんまし良くなかったから練習するわ!』







誰も私のせいにはしない。


先輩たちのその気遣いが、かえって私には苦しくて


涙が溢れ出てきた。








「…違いますっ…っ!
先輩たちは悪くないです…!

私がっ…私が全然走れなかったから…っ」








私を責めてください。


「お前のせいだ」って言ってください。


「お前がいなければ」って…………言って……








苺「A…」


『でも県大会は行けるんだから!
ね?次頑張ろうよ!』


『そうだよ!練習みたいに走れれば
全国だって夢じゃないって言われたでしょ?』









次……




「次は……ないです…」


『え?』


「私じゃない方がいいに決まってるじゃないですか!
もう、これ以上迷惑かけられません……っ!」


苺「A?そんなこと言わないで?
私たちはAと走りたいよ?」


「無理です!また同じようになったら……」








今度こそその後の大会に進めなくなる。


次は頑張ろうでは済まされなくなる。


私は走るべきではない。








岩「ごめん、ちょっと吉田借りていい?」








肩に何かが触れる感覚がして、
後ろを振り向くと岩本先輩がいた。








苺「よろしく頼んだよ、部長。」


岩「おう。」








岩本先輩は私が辛い時にいつも現れる。


まるで、正義の味方


そう。ヒーローみたいに。

020→←018



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (266 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1109人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , 岩本照 , ラウール   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひなの | 作成日時:2021年7月22日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。