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家に着いて自分の部屋に入った瞬間、
大粒の涙が溢れ出た。
泣くのなんて何年かぶりで、
その分が溜まっていたのか、涙は止まらない。
私はこうなることを恐れていた。
付き合っていることが広まって、
誰かの反感を買うこと。
なんであいつが、って言われること。
私は臆病者なんだよ。
誰かから嫌われることが怖くてしょうがない。
陰口を叩かれ、無視される。
ひとりぼっち。
それがどんなに苦しくて辛いことか
私は中学の時に経験した。
またあの時のようになるの？
味方のいない真っ暗な世界で
生きていかなければいけないの？
｢嫌だ…｣
零れ落ちた小さな声は虚しく消えた。
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ピロン
夜ご飯を食べて部屋でくつろいでいると、
LINEの軽快な音が鳴り響いた。
向『A〜』
向『明日何時にする？』
5/3、ゴールデンウィーク3日目。
康二との約束は明日だった。
『そうだね。10:00とか？』
いつも通り返信するとすぐに既読がついた。
向『おっけー』
向『じゃあ10時にAん家むかえいくわ！』
学校最終日は気まずくなって終わってしまったから
なかなか連絡ができなかった。
もしかしたらこのままなくなってしまう
のかもしれない、なんてことも考えた。
だからいつも通りの康二の返信に
どこかでほっとしていた。
『わかった。ありがとう。』
向『じゃあまた明日な！おやすみ！』
この康二の優しさにもう甘えちゃダメだ。
明日ちゃんと話そう。
もう逃げない。
ごめんね、康二。
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ひなの(プロフ) - ゆきさん» コメントありがとうございます！次のお話もワクワクさせられるように頑張りますね！ぜひ楽しみにしててください！ (2021年7月19日 19時) (
レス) id: 65ac30d659 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 面白い作品で更新される度にワクワクでした！次回のお話も楽しみにしています。これからも更新頑張ってください！ (2021年7月19日 8時) (レス) id: d58c251680 (このIDを非表示/違反報告)
ひなの(プロフ) - ちゃさん» コメントありがとうございます！そう言ってくれると嬉しいです！これからも頑張って書きますね(^^) (2021年6月24日 12時) (レス) id: 65ac30d659 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃ - 素敵な作品でとても面白いです！これからも応援させていただきます！ (2021年6月24日 7時) (レス) id: d03f825d66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなの
| 作成日時：2021年6月23日 22時
