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4月も後半に入った。
あっという間に過ぎていた時間にちょっと驚く。
阿｢今日は水酸化ナトリウムを使って
実験していきまーす。
とりあえず前に実験器具取りに来てー。
危ないから慎重に扱うんだよ！｣
3時間目は化学。
今日は理科室での実験だった。
出席番号の関係で、渡辺くんと康二とは同じ班。
しかももう1人の女の子が休みで
今回の実験班のメンバーは私たち3人だけ。
｢取ってくるね。｣
向｢いや！俺が行く！
Aに持たせんの危ないやろ。｣
渡｢子どもじゃないんだから大丈夫だろ。｣
向｢誰かがぶつかってきたりしたらどうすんねん。｣
そう言って康二は前の机に器具を取りに行った。
渡｢アイツ、ほんっと過保護だよな。｣
｢過保護っていうか……(笑)｣
渡｢絶対好きだろ。｣
｢えっ？｣
渡｢康二。
誰がどう見てもAちゃんのこと好きだって。｣
｢いやいやいや。そんなわけなくない？｣
渡｢え、Aちゃん気づいてなかったの？｣
｢気づいてないっていうか…｣
渡｢それは鈍感すぎるだろ(笑)｣
向｢持ってきたで！｣
ビーカーとかが入ったカゴを持って
康二が帰ってきた。
表情を見た感じ、
何を話してたかは聞いていないっぽい。
ちょっと安心した。
｢ありがとう。｣
向｢何話してたん？｣
｢え｣
向｢なんか楽しそうやったやん。
俺も混ぜてや！｣
阿｢全部の班、器具用意できたかー。
じゃあ今日の実験の説明しまーす。｣
渡｢ほら、康二。阿部ちゃんの話聞けって。｣
いいタイミングで阿部先生の説明が始まった。
康二は不貞腐れたような顔をしたけど、
前を向いて話を聞く体勢に入る。
渡辺くんにバレるのは時間の問題かもしれない。
斜め後ろから康二の姿を見ながらそう思った。
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ひなの(プロフ) - ゆきさん» コメントありがとうございます！次のお話もワクワクさせられるように頑張りますね！ぜひ楽しみにしててください！ (2021年7月19日 19時) (
レス) id: 65ac30d659 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 面白い作品で更新される度にワクワクでした！次回のお話も楽しみにしています。これからも更新頑張ってください！ (2021年7月19日 8時) (レス) id: d58c251680 (このIDを非表示/違反報告)
ひなの(プロフ) - ちゃさん» コメントありがとうございます！そう言ってくれると嬉しいです！これからも頑張って書きますね(^^) (2021年6月24日 12時) (レス) id: 65ac30d659 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃ - 素敵な作品でとても面白いです！これからも応援させていただきます！ (2021年6月24日 7時) (レス) id: d03f825d66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなの
| 作成日時：2021年6月23日 22時
