家事、お引き受けいたします。【桃】

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" わぁ……綺麗…… "


佐" で、でしょ？ "


" うん！ここよく来るの？ "


佐" あ、うん。小さい頃に親に連れてきてもらって
そこからよく来てる。"


" へぇ〜いいね！"


佐"……めちゃ……好きなんだ…よね。"


" うん、これは好きになるね。"


佐" あの、えっと、ここもだけど……
Aちゃんのことも。 "


" え？ "


佐" Aちゃんのことも…めっちゃ……すき… "


" え、ほんとに……？ "


佐"ほんとだよ…！
Aちゃんが……好き、です……"


"…………私も。"


佐" えっ、"


" 私も、佐久間くんが好き。"





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大好きな場所で、大好きなAに告白したかった
って言ってくれたよね。


告白するの初めてで、緊張して
ほとんどあの時の記憶ないとも言ってたっけ。


でもね、私は鮮明に覚えてる。


だって私、あの日世界で一番幸せだった。


誰よりも、笑っていた。







佐｢この景色、なかむーに見せたくて。
心がちょっと軽くなるでしょ？｣


｢……ごめっ…また…泣いちゃう……｣


佐｢うん…いいよ、泣いて。｣


｢……うぅ……っ、く……はぁ……｣







なんであなたは私を忘れてしまったの。


あんなに愛してくれたのに
大好きって言ってくれたのに。


幸せにしてくれたのに。


ねぇ、戻りたいよ、あの頃に。





止まらない涙を拭いていると
大介の腕がギュっと私の身体を包んだ。


そして、ポンポンと優しく頭をたたく。







｢……さっくん…｣


佐｢……なかむーのこと少しでも元気にしたくて。
嫌だったら、突き放して。｣


｢ずるいね……｣







ほんとにずるい。


だって私は大介を突き放すなんてできないから。


大好きな人に抱き締められて
嬉しくない人なんていないでしょ。

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