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｢うん…そう。
だから今日は自分の家に帰るね。
うん。じゃあ、ごめんね。また明日。｣
樹に電話をしてこの状況を伝え、
遅くなるから樹の家には行かないことを伝えた。
ここまで酔い潰れた亮平さんを
置いていくわけにはいかない。
それに、私が潰れた時は2回も看病してもらってる。
そんな理由を考えて、
私はこの家にいることを無意識に正当化していた。
好きじゃない、はずなのにね。
阿｢あれ……松本さん。｣
｢あ…亮平さん。｣
阿｢気持ち悪……｣
｢水、水飲んでください！｣
見るからに気持ち悪そうな顔をした亮平さんに
私はコップを渡した。
阿｢ごめん。こんなことさせて。｣
｢いやそれは…お互い様です。｣
阿｢でも………松本さんには田中いるし。｣
｢……樹｣
阿｢あぁ…うん。……じゅり、か。｣
｢え…？｣
阿｢いやごめん。なんでもない。
松本さん帰っていいよ。俺もう大丈夫だから。｣
｢でも、｣
パッと亮平さんを見ると
一瞬だけ泣きそうな顔をしたような気がした。
でもすぐにいつもの優しい笑顔に戻って頷く。
阿｢田中が心配してるよ。｣
分かってる。
私はここにいたらだめだ。
帰らなきゃ。
｢じゃあ、また明日。｣
阿｢うん。ありがとうね。
気をつけて。｣
亮平さんの家に行くといつも苦しくなる。
苦しくて、しんどい。
違う。もう好きじゃない。
そう何度も何度も自分に言い聞かせて
やっと亮平さんの前に立つことができている。
なのにまた、亮平さんの言葉に心が揺れてしまった。
｢あー……家の鍵、樹の家だ…｣
深夜2:00。
いつも寝る時間の遅い樹なら起きているかもしれない。
そう思い、私は樹の家に向かった。
だけど、
静かに入った玄関には
艶やかなベージュのピンヒールが
綺麗に並んでいた。
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ひなの(プロフ) - すのすと担さん» コメントありがとうございます！ですよね！樹くんはめちゃくちゃ悪役似合うと思ってます(笑)オファー来ないかなぁ……🧐これからもよろしくお願いします！ (2022年4月6日 17時) (
レス) @page49 id: 65ac30d659 (このIDを非表示/違反報告)
すのすと担 - わかります！悪役の樹君めっっっっちゃかっこよくないすか？ドラマで一度見てみたいものです。自分のペースで頑張ってください！応援してます！ (2022年4月4日 7時) (レス) @page50 id: 20b86a31c8 (このIDを非表示/違反報告)
ひなの(プロフ) - 雪樹さん» コメントありがとうございます！あら！樹担さんにそう言ってもらえたら自信つきます(え) 次回作もぜひご覧下さい(^^)これからもよろしくお願いします！ (2022年1月31日 21時) (レス) id: 65ac30d659 (このIDを非表示/違反報告)
ひなの(プロフ) - HINATAさん» コメントありがとうございます！これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします〜！ (2022年1月31日 21時) (レス) id: 65ac30d659 (このIDを非表示/違反報告)
雪樹 - 完結おめでとうございます！実は樹担なんですけど悪い田中もいいなぁと思ってしまいました(笑)次回作も楽しみです！体調に気を付けてひなのさんのペースで頑張ってください！ (2022年1月28日 22時) (レス) @page50 id: 5ac4e60522 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなの
| 作成日時：2021年12月3日 22時
