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夜は亮平さんの家に行くから、
田中先輩と会うのはお昼になった。
会社の近くのレストランで待ち合わせて、昼食をとる。
｢すみません。休憩なのに。｣
田｢全然いーよ。
でも俺ら昨日会ったばっかりじゃね。｣
｢はい。そうなんですけど、急用で…｣
田｢急用…あーもしかして課長のこと？｣
｢やっぱり私、田中先輩に話しちゃいましたか…？｣
田｢お前酔いすぎて完全には理解できなかったけどな。
つまりどういうことなわけ？｣
｢つまり…私は亮平さんの
偽装彼女なんです。｣
田｢……へぇ。｣
田中先輩は納得したような素振りを見せた。
やっぱり私は昨日、
亮平さんとのことを言ってしまったみたい。
酔った勢いで言うなんて、最低だ。
｢それで…ですね。｣
田｢ん？｣
｢このこと、誰にも言わないでもらいたいんです。｣
田｢あー頼みごとってそれ？｣
｢はい…｣
田｢わかった。言わねぇわ。｣
すぐにそう答えてくれてほっとした。
.
昼食を食べ終わり、
私は会社の前まで田中先輩を送った。
田｢じゃあな。｣
｢ありがとうございます。ほんとに。｣
田｢おう。まぁでも、これでいろいろ繋がったわ。｣
｢え？｣
田｢いや、最近課長、お前の引き継ぎで入ってきた子と
仲良さそうだったから。
松本いんのにやばくね？とは思ってたんだけど、
付き合ってねぇなら問題ないもんな。｣
｢そう…なんですか？｣
田｢うん。ありゃ好きだわ、多分。｣
頭をガツンと殴られたような、
そんな衝撃が降りかかってきた。
亮平さんに好きな人がいる。
別に有り得ないことじゃないのに
勝手に有り得ないと思い込んでいた。
｢………っ…｣
田｢松本？…………泣いてんの？｣
滅多に泣くことなんてない。
涙が出るのは弱いからだ、ってずっと思ってきた。
私は弱くない。
なのに、どうして。
どうしてこんなにも涙が止まらないの。
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ひなの(プロフ) - すのすと担さん» コメントありがとうございます！ですよね！樹くんはめちゃくちゃ悪役似合うと思ってます(笑)オファー来ないかなぁ……🧐これからもよろしくお願いします！ (2022年4月6日 17時) (
レス) @page49 id: 65ac30d659 (このIDを非表示/違反報告)
すのすと担 - わかります！悪役の樹君めっっっっちゃかっこよくないすか？ドラマで一度見てみたいものです。自分のペースで頑張ってください！応援してます！ (2022年4月4日 7時) (レス) @page50 id: 20b86a31c8 (このIDを非表示/違反報告)
ひなの(プロフ) - 雪樹さん» コメントありがとうございます！あら！樹担さんにそう言ってもらえたら自信つきます(え) 次回作もぜひご覧下さい(^^)これからもよろしくお願いします！ (2022年1月31日 21時) (レス) id: 65ac30d659 (このIDを非表示/違反報告)
ひなの(プロフ) - HINATAさん» コメントありがとうございます！これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします〜！ (2022年1月31日 21時) (レス) id: 65ac30d659 (このIDを非表示/違反報告)
雪樹 - 完結おめでとうございます！実は樹担なんですけど悪い田中もいいなぁと思ってしまいました(笑)次回作も楽しみです！体調に気を付けてひなのさんのペースで頑張ってください！ (2022年1月28日 22時) (レス) @page50 id: 5ac4e60522 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなの
| 作成日時：2021年12月3日 22時
