ティファニースマイル (ページ2)

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トレーナーの大橋さんとともに向かったのは舞台の稽古場。
舞台初日を数日後に控え、稽古場はとてつもない緊張感に包まれていた。

大橋さん
「滝沢さん、ちょっとよろしいですか？
新人が入りましたのでご挨拶させていただきたいのですが。」

座長：滝沢秀明
「いいよー。ほかのメンバーもいるけど気にしないで。」

大橋さん、A
「失礼します」

稽古場には数多くの出演者やスタッフがいた。
滝沢座長の様子を見て、騒がしかった稽古場の視線が一斉にAに注がれた。
その理由を知ることになるのは、ずいぶん先のことになる。

大橋さん
「新入社員のAさんです。
しばらくは私と一緒につかせていただきますので、よろしくお願いします。」

A
「Aと申します。至らない部分も多いとは思いますが、どうぞよろしくお願いします。」

座長：滝沢秀明
「滝沢です。よろしく。大橋君は厳しいけどいいヤツだからいろいろ教わってください。
よかったね、大橋君、やっと新人さん来てくれて。」

大橋さん
「そうなんですよ。何年言い続けたか(笑)。それにAさんは帰国子女なんで、英語も中国語もスペイン語もできるんですよ。いやー、語学苦手なんですぐにでもその業務をやってもらおうと思っていて。」

座長：滝沢秀明
「そうなんだ、すごいね、それだけ喋れれば通訳いらずだ。よかったね。」

大橋さん
「では、ほかの方たちにも挨拶してきます。」

A
「ありがとうございました。失礼します。」

この挨拶の時に、あの人はいた。
まだ、デビューもしていない、グループにも所属していないあの人が。

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まだ登場がないですが、次回には登場予定です。