女医と彼ら【 Snow Man 】 (ページ17)

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ぐずぐずふっかページ17

これは数年前、まだふっかが怖がりで泣き虫だった時のお話、、、

毎年、ジャニーズ事務所に所属しているタレント全員が受ける簡易的な健康診断がある

内容は、身長と体重、視力と血液検査というとっても簡単なもの

、、まあ内容は簡単なものだけど
それが簡単にこなせない人もいるわけで

ふっかもその一人だった

その時私は血液検査の担当で

決められた時間にやってくる人を次へ次へと捌いていた

時間がかかりそうな人は考慮して、一日の最後に持ってきたり

そしてその日の最後がふっかだった

『ふっか～、お疲れ様、入っておいで』

待合室を覗くとあきらかに項垂れた様子で椅子に座るふっか

声をかけても反応がないから、近寄って下から覗くと

目にぎりぎりまで涙を溜めて座っていた

『ふっかー、大丈夫、怖くないよ^^』

その後何とか診察室まで連れてきて

何気ない会話で場を繋ぐ

それでも彼の顔色が完全に晴れることはなく

どこかずっと強ばっていた

『早く終わらせちゃおっか？』

そういうと余計に強ばる身体

可哀想だけど、これ以上時間を伸ばしても変わらないだろうから、このまま頑張ろうね

そう思って採血の準備を進める

『左手この上に乗せてねー、…ちょっとギュッとするよー』

深「……、、ぅっ、うぅっ、(涙)」

駆血帯まで締めてあとは消毒して刺すだけ

そんな時にいよいよ我慢の糸が切れたのか、泣き出したふっか

『どしたどしたー、怖くなってきちゃったね、痛いのやだねー、』

深「、、こわぁいぃっっ、、ﾋｸｯ、ﾋｸｯ、(涙)」

『怖いねー、、、…じゃあ、これ頑張ったら、ココア買いに行こっか』

その当時、相談を受ける時によく2人で飲んでいた事務所の廊下で売られている自動販売機の缶のココア

何気なく言ってみた言葉だったけど、それがその時のふっかには効果絶大だったようで

深「、、ﾋｸｯ、、、こっ、、こあっ、、ﾋｸｯ(涙)」

『お、頑張れそう？』

深「、、ｺｸﾝ、、ﾋｸｯ、ﾋｸｯ(涙)」

そのままやる気のあるうちに、消毒して…

『チクッとするよー、動くと痛いからそのままね～』

深「、ﾋｸｯ、いやあっ、、ぅうっ、、いたぁいっっっ、、、(涙)」

『じょーずじょーず、力抜いていいよ～』

そのままスムーズに採血終了

ココア、恐るべし、、