偶然は必然だと教えてください。《青》

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食べ始めは空腹だからお酒は出してなかったんだけど、「なんか今日は呑みたい気分！」と渡辺さんがお酒を取り出してきた。

海外の瓶ビール3本と、ウィスキーに炭酸水。

　『渡辺さん、あんまりお酒強くなさそうなのに…大丈夫ですか？』

渡「んー、今日はいいの。仕事頑張ったし！」


3人で瓶ビールを軽くぶつけ合い、乾杯した。

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阿「大丈夫じゃなかったなぁ。」

渡辺さんはベッドでぐっすり眠っている。これ見るの2回目だな…


阿「翔太さ、酔うと眠くなっちゃうんだよ。」

　『はは、みたい、ですね。』

阿部さんもあまりお酒は強くないみたいだけど、自分のペースを守って呑んでいるみたいだった。「翔太もいい大人だし、ほどほどにしてほしいんだけどなぁ。」と笑う阿部さん。


　『なんだか、お母さんみたいですね。』

阿「俺、こんな息子いたら嫌だよ笑」

阿部さんって、面白いけど聡明というか。頭がいい人なんだろうな、と感じた。


阿「翔太も寝たし、単刀直入に聞くね？翔太と付き合ってるの？」


ん？
私が？渡辺さんと？

　『え、あの、付き合ってない、です。』

阿「今日、おかえりなさい。って言って俺らのこと出迎えてたけど…どうして？朝、一緒にいたってこと？」

　『いや、あの。』

阿部さんのまっすぐな目。少し、怒っている。そんな気がした。

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