偶然は必然だと教えてください。《青》

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すぐにお邪魔してもよかったんだろうけど、せっかくなら、、と部屋にあったお酒とかおつまみを持っていく約束をした。

自分の部屋に入り荷物を置く。

トートバッグにお酒とおつまみを入れて。


ついでに何か作って行こうかな。

リナにもらったワインもあるしな…

よしとお鍋に野菜を外袋ごと突っ込んで、お肉をトートバッグに入れた。

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504号室のインターフォンを押す。

するとすぐにドアが開いた。


渡「はい、いらっしゃい。中、入って。」

　『お邪魔します。』


同じ造りの玄関なのに、なんか違う感じ。

置いてあるものとか、匂いとか。
なんかやっぱりちゃんと男の人の部屋だなって思った。


深「あー！Aちゃんやっと来たあ」

深澤さんの頬はほんのりピンクで。
あれからまたお酒なんだろうなあ。

他にも何人かお友達がいるようだった。


渡「ねえ、はなむらさん。」

ぐいっと顔を近づけてくる渡辺さん。

　『はい！なんでしょうか！』

びっくりして思ってたより大きな声を出してしまった。

すると、渡辺さんはくくっと笑いながら

渡「ごめんごめん、そんな驚くと思ってなかった。あのさ、それ。どうしたの？」

私が持っているお鍋を指差した。


　『あ、これ…肉じゃが、作ろうと思って。キッチンお借りしてもよろしいですか？』


渡「あ、キッチン？それは全然いいんだけど。んー、今涼太が使ってんだよね。」


舘「ごめんね。けどここのキッチン広いし、邪魔じゃなければ一緒に料理しようよ。」


黒のエプロンがよく似合うかっこいい人。

キッチンからふわっといい匂いがする。
なに作ってるんだろう。


　『初めまして…花邑Aです！あの、私こそ邪魔じゃなければ！是非…！』


渡辺さんにお酒とおつまみを渡して、私はキッチンで料理をすることにした。

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