詐欺師の許嫁はクーデレお嬢様 (ページ6)

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クーデレ4% ページ6

……魔界を制する、ねぇ。面白そうな謳い文句なのは否定しないけど、流石にこれじゃ釣られな──

「乗ッた！！」

「ええーーっ！？」

「……嘘でしょ」

あぁ、アホがいた。こんなやっすい謳い文句に釣られるなんて……シャオロンって相当チョロい？

ちなみにトントンやウツも彼の心変わり具合にかなり驚いている。

「やめようやシャオちゃん〜、危ないて〜」

「フフ…乗りましたね。それではこれより…」

何か企んだような表情のチーノと、何か持って横に並んだショッピ。

……大方、何を企んでいるかは分かった気がする。

恐らく彼らに巻き込まれるであろうシャオロン達に向かって静かに溜息をつくと、チーノは高らかに声を上げた。

「我々師団新入団員歓迎会！！ついでにふわふわの調査をはじめまーーーす！！」

「…うん、何となく知ってた」

チーノは普段からこんなだが、ショッピがノリノリな時点でコイツらのやりたいことは分かっていたようなものだ。

「ほらA！Aも歓迎する立場なんやからこっち来てや！！」

「A最近師団室に来とらんかったから、後輩のこと知れる良い機会やろ。一人だけ逃げようったってそうはさせへんぞ」

「私に拒否権とか無いの？」

「Aが来てくれたらそれで済む話やで！」

右手にはショッピに無理やりグラスを持たされ、左手はチーノがガッシリと掴んでいるから私の力では抜け出せない。

結局、私の参加は強制らしい。