secret.80 ページ30
深澤辰哉 said…
阿部ちゃんの提案でAに匂いを
嗅がせるために香水を付けてから
二人を呼ぶことにした…。
深澤「Aと北斗〜ちょっと来てくんね？」
松村「いいっすよ。」
A「どうしたの？」
深澤「お前まだ鼻詰まってる？」
A「えっ？ あっ…うん…」
松村「……………？」
深澤「もう一回俺の香水の匂い嗅いでみて？笑」
A「うっ…うんっ…汗」
北斗は自分が呼ばれた理由が分からなかったろうけど
Aの反応に何か気付いた様子だった…
俺が手首を伸ばせばAは嗅ぎに来る…
さっき『やり過ぎじゃね？』ってほど手首に
香水を付けたから鼻が詰まってても分かるはず…
松村「っ？！」
A「ごめん…やっぱ鼻詰まってるから
匂い分かんなかった…苦笑」
深澤「んじゃ〜…直ったら教えて？笑」
A「分かった…笑」
深澤「先戻ってて？笑 北斗に話あるから。笑」
A「……分かった…」
田中「黄金律ちゃーん！笑」
ｼﾞｪｼｰ「早く戻って来いよー？！笑」
A「はっ…はーい！汗」
《 ガチャン… 》
岩本「北斗、お前が呼ばれた理由分かった？」
松村「嘘ついてないかどうか読ませる為っすよね…
深澤くんの行動見て分かりました…」
阿部「それで？ どうだった…？」
松村「鼻詰まってるのは嘘でしたし…
『やっぱり獣臭…』って言ってました…
でも…普通の人間には分かんないんすよね…？」
深澤「……やっぱりか〜…汗」
松村「どー言う………そんなことあるんすか…？」
どうやら北斗は人間の姿である俺たちの心の声が
聞こえたらしく…何があったのか把握したらしい…
岩本「" もしかしたら "って話だし本の中の話だから
それが実際にあるのかどうかは分かんねぇ…」
阿部「でも…ヴァンパイアである可能性が…」
深澤「オオカミ同士でも分かる匂いだから…
オオカミの可能性もあるんだけどな…汗」
岩本「ただ俺たちの匂いが分かる
普通の人間の可能性もあるけどな…」
今のとこ分かった情報だと…
やっぱりAは俺の匂いに気付いてること…
そしてこれから知りたいのが…
Aは何も無い普通の人間なのか…それとも…
あの本に出てくるヴァンパイアとオオカミの間に
産まれた" 普通の人間 "なのか…
" ヴァンパイア "なのか" オオカミ "なのか…
全てが謎に包まれたままだった…
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作者名：はーちゃん | 作成日時：2021年9月13日 23時
