secret.76 ページ26
あの日" 一緒に見張る "って真都は
言ってたけど来るのはふっかだけ…
《 ガサッ！ 》
A「ねぇ…何で真都は見張りに来ないの…？
あの時一緒に見張るって言ってたのに…」
深澤「" 修行 "してたんだよ。笑」
A「修行…？」
深澤「あの時、お前が襲われかけた時
守ってやれなかったって後悔しててな…
こーちとかきょもにお願いして修行したんだ。
" また一緒にいた時守れるように "ってな？笑」
A「……そっか…」
深澤「ほら、着いたぞ。笑」
A「ありがと…笑」
ふっかに降ろしてもらえば遠くから
何かがぶつかるような音が聞こえた…
《 ドンッ！ ガサッ… 》
A「何の音…？汗」
深澤「さぁ〜…照ー！いるか〜？！」
岩本「うるせーよ。」
深澤「おぉ〜いたいた。笑」
阿部「Aちゃん、久し振り。笑」
A「お久しぶりです。笑」
阿部「聞いたよ…大丈夫だった？」
A「松村さんと田中さんが来てくれたから
何もされなくて済みました…笑」
阿部「それならよかった、笑
あっ…ふっかちょっといい…？」
深澤「あぁ…ちょっと行ってくるな？」
A「うん。笑」
岩本「あいつらの話聞かせてくんね？」
A「はい…」
岩本「まず…何であいつらが来た？」
A「私もよく分からなくて…怪我したから保健室に
行って消毒液探してたら急に来てて…」
岩本「怪我？あぁ…その傷か…
ならAちゃんの血の匂いでだな…」
A「……血の匂い…」
岩本「ヴァンパイアは血の匂いに関しては
めちゃくちゃ敏感ですぐ気付くんだ。」
A「そうだったんですか…」
田中「だから俺達も気付いて行ったってわけ！笑」
A「田中さんっ！」
田中「黄金律ちゃんの匂いであいつすぐ行くから
俺も気付いて速攻で追い掛けたのに足速くてさ…
追い掛けんの遅くてごめんね？汗」
A「いえ…来てくれただけで助かりました…」
岩本「それで、あいつ何て言ってた？
北斗から聞きはしたけど…」
A「松村さんに言った通りです…
私のことエサとして狙ってたんじゃなく…
仲間にしようとして狙ってたみたいです…」
岩本「そっか…」
A「誰かに命令されてたみたいで…
襲われる前…『あの人の命令で生きられんだ…
あの人に感謝しろ』…そう言われました…」
岩本「あの人？ それは誰か言ってた？」
A「いえ…でも『助けを呼んでも来ない…
あの人の力で聞こえないから』って…」
田中「なんだよそれ…」
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作者名：はーちゃん | 作成日時：2021年9月13日 23時
