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子犬【いわふか】【めめこじ】 ページ1

岩本side


目黒「…岩本君」
岩本「……ん…?」

突然目黒に声をかけられ、ふと我に返る。

目黒「どうしたんですか?そんなに見つめちゃって、」

そう言って目黒は少し馬鹿にしたようにくすくすと笑い、俺が先ほどまで見ていた視線の先を追った。

目黒「もしかして康二に嫉妬、ですか?」

俺が返答に困って固まっていると、さらに目黒はそう続けて笑う。

岩本「逆にお前は気になんねえのかよ」

俺が見ていたのはふっかと康二がソファーに座って楽しそうに話す光景だ。
それだけならまだ許せるのだが、あろうことか、康二がふっかの腕に抱き着きながら肩に頭を預け、時折ほっぺをつついたり、「ちゅーっ!」などといって顔を寄せたりしているのだ。
ふっかもふっかで、「やめろよっ」と言いつつも満更でもない顔で康二の両頬を片手でむにっと掴んでいる。
これを見て目黒は何も思わないのだろうか、?

目黒「いいじゃないですか、子犬が戯れてるみたいで。」

じっと目黒の様子を見て返事を待っていると思わぬ答えが返ってきた。

岩本「…子犬?」
目黒「はい。なんか癒されません?あの二人がじゃれてんの見てると」

そう二人を見ながら言う目黒の表情に嘘はなさそうだ。俺には理解しがたいが。

向井「めめえっ!めめもこっちきてや〜!!」

目黒の考えに納得できずに再び二人を嫉妬の眼差しで見つめる。
すると、俺らの視線に気づいたのか、康二が目黒を呼んだ。
ふっかは俺を呼んでくれるだろうか?今度は期待の眼差しでふっかの様子を窺う。

岩本「…?」

ふっかが何も言わずに康二を目黒に預けて近づいてくる。

岩本「…どうした、?」

気になって声をかけてみるもさらに無言で距離を縮めるふっか。
何かあったのかと不安になり、表情を見ようと少し腰を落とした瞬間、顔を上げ、上目遣いで俺を見ながらぎゅっと両腕を俺の背中に回して抱き着いてくる。
突然のあざといふっかの攻撃に混乱していると、にやにやしながら更なる攻撃。

深澤「ね、嫉妬しちゃったっ?」
岩本「……気づくのおせーって」

必死に勝手に緩む口元を腕で覆って平然を装ってみるものの、ふっかのにやにやは増すばかりだ。
やっぱり目黒の考えは間違っている。

ふっかは子犬なんかじゃない。超、小悪魔だ。

強火【いわふか】【だてなべ】→



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作品ジャンル:恋愛
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uyumu(プロフ) - 茉音さん» コメントありがとうございます!!共感していただけて良かったです!!これからもぜひよろしくお願いします!! (2023年2月11日 20時) (レス) id: a5db0933c2 (このIDを非表示/違反報告)
茉音 - コメント失礼します! ふっかさんって小悪魔似合いそう、というかこの頃あざといのは狙ってるのでは!?と思っていたので、めちゃくちゃ共感しました!!それとしょっぴーの照れ方がリアル過ぎて尊かったです!!これからも応援しています!頑張ってください! (2023年2月9日 23時) (レス) @page2 id: 22e441d1ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:uyumu | 作成日時:2023年2月7日 13時

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