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green side
たまたまめめの忘れ物を届けにAさんが楽屋まで来てくれたんだったっけな？多分そんな感じの理由だったと思うんだけど、楽屋にAさんが来てくれてたのね？
本番まで時間があったからそのまま少しお話してたんだけど、4人がいなかったタイミングで、共演するモデルさんが楽屋挨拶に来てて。
多分もともとめめに気があったんだろうね、すごいめめに話しかけててさ。
まぁでもめめはめめでAさん来てたからさ。やんわりと断ってたのね。
「そりゃそうやろうなぁ。」
うん、そう。笑
そしたらそのモデルさんがAさんがいることに気付いて。
「まさか……」
そう、そのまさか。突然Aさんの前に行って「あんた誰よ」って。
「うわぁ……」
めめもめめで『Aさん、』って傍に立つからさ。
モデルさんが「ちょっとあんた、なに目黒くんに近づいてんのよ。」って。
「うっわぁ……」
そっから止まんなくてさ。「あんたみたいな女より私の方が相応しいに決まってるじゃない。早く目黒くんから離れてくれない？目黒くんは私のものなの」ってさぁ…
「ヤベェやつじゃん、そいつ」
あはは、まぁやばいよね。
「うわ、ブラック阿部ちゃん出た」
もう！今はそれじゃないって！
でね、そしたらAさんが一歩前に出て。その時ヒール履いてたのかなぁ、かつんって音がめちゃくちゃかっこよくて。
「やかましいわ。この人はあなたのものでも、私のものでもない。どうするかはこの人が自分で決めることよ。」
って言いきってて……
「なんやそれ！！」
「ちょっとまってかっこよすぎない！？」
パッてめめの方みたら両手で顔覆ってたの。
「めめぇ……」
「しょうがないだろかっこよすぎたんだから！」
「うわ、めめ今も顔赤いよ」
「うるせぇ」
まぁまぁ。そうやって言い返されて悔しくなったんだろうね、すぐ出てったんだよ。あんなに失礼な楽屋挨拶は初めてだったね。
「出てる出てる。阿部ちゃん出てるから。」
「っていうかそういう場面って普通彼氏側が何か言って女の子がキャーってなるんじゃないの？」
「めめは……」
悶えてたね。
「役に立たへん彼氏やわぁ」
「あ、めめ拗ねた」
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作者名：レモンパイ | 作成日時：2021年9月20日 15時
