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「こんにちは〜、お願いしま〜す」
いつもの担当さんと挨拶をしてすぐに、気づかれた。
「あれ、もしかして今日リップ変えました？」
「え、なんで分かったの、」
「え〜だっていつも真っ赤なリップじゃないですか！あんなに赤リップが似合うのAさんぐらいですよ〜！いつもめっちゃかっこいいなって思ってるんですよ〜？」
その言葉に、
『好きなことをやってるAさん、めっちゃかっこいいよ』
【いいじゃん、かっこいいよ】
誰かさんの、言葉が蘇る。
「…ふふ、ほんとに？」
「ホントですってば〜！憧れの女性って感じでめちゃくちゃかっこいいですよ！」
それで、今日はどうします〜？と聞かれて、迷わず口を開いた。
「黒、」
黒ですか？ときょとんとした彼女に、笑いかける。
「そう、黒よ。」
頼んだよ、と言えば、何かを察してくれたのか、
「まっかせてください！この私の名にかけて最高の仕上がりにしてみせます！」
これだから、彼女は信頼できるのだ。
「こんな感じで！いかがですか！？」
両手を全て合わせて見てみると。
「…さいっこー、さすがね、」
そう言えば、彼女はふふんと得意げな顔をした。
「そりゃ、私がやったんですもん。」
「ふふ、ありがとう、」
「こちらこそありがとうございました！…何があるのかは聞きませんけど、」
ぱちりと、可愛らしくウインクをした。
「Aさんは、最高の人ですよ！」
.
家に帰れば、机の下にキラリと光るものが見えた。
「…あらま、落ちてたのね」
そのリップをメイクボックスにきちんと戻してから、スマホを開いた。
【いつが暇？いつものとこ、飲みに行こ】
そういえば、私からメッセージを送ったのは初めてかもしれない。
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レモンパイ(プロフ) - (名前)ミオさん» 感想ありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。 (2021年9月28日 18時) (
レス) id: e9cecd82e0 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ミオ(プロフ) - 素敵なお話ごちそうさまでした。色々なお話を読んできましたが、目黒くんのお相手はこんな方だといいなって思っちゃいました。 (2021年9月28日 14時) (レス) @page31 id: dfbbef0672 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモンパイ | 作成日時：2021年9月9日 17時
