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「そりゃあさ、こんな女よりふわふわした女の子の方が可愛いのは分かってるよ、私も。」
「でも別にアンタの好みとか知らんし。」
「…今までの彼氏もさ、ほとんどそういう理由でフラれたの。それを、思い出しちゃって、」
「私は私の好きなことをしてるだけなのに。」
「…なんで他人の好みに合わせなきゃいけないんだろうな、」
一通り吐き出したところで、何を言ってるんだろう、ってまた自己嫌悪に陥る。
この悪循環から抜け出したくて、でも抜け出す術を知らなくて、グラスを勢いよく煽った。
『…俺はいいと思うけど。』
目黒が、ぽつりと呟いた。
『好きなことをやってるAさん、めっちゃかっこいいよ。』
それだけ言うと、またボトルを手に取った。
言葉数は少ないくせに。
ストレートな言葉が、ストンと胸に落ちた。
目黒は分かってくれた、という安心感と、嬉しさとが入り混じって、堪らなくなった。
「っ〜！！」
言葉が出なくて、サラサラとした黒髪をぐしゃぐしゃと掻き回した。
「…ありがと、」
うわっ、なんだよ、と暴れる目黒のほんのりと赤く染まった耳は見えなかったことにした。
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レモンパイ(プロフ) - (名前)ミオさん» 感想ありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。 (2021年9月28日 18時) (
レス) id: e9cecd82e0 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ミオ(プロフ) - 素敵なお話ごちそうさまでした。色々なお話を読んできましたが、目黒くんのお相手はこんな方だといいなって思っちゃいました。 (2021年9月28日 14時) (レス) @page31 id: dfbbef0672 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモンパイ | 作成日時：2021年9月9日 17時
