お姫様は妹ちゃん 3

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Mis Snow Manとしての活動をしていく中で、舘さんとなべもAと仲良くなってよく気にかけてくれるようになった。

『最近ね、宮舘くんと渡辺くんが仲良くしてくれるの！』

なんてとびきりの笑顔でAが報告してくれた時なんか、微笑ましくてたまらなかったな。


みんなAの実力を認めてくれていて、グループに入るどころかバックにすら付けないことを不満に思ってくれて、だけどそれを変える為にはどうしたらいいかなんて、まだ未熟な俺たちには分からなかったんだよね。


『みんなが一緒に活動してるの見るのね、すごく嬉しいんだ』

いつだったか、Aがこう言った。

『今の活動も楽しいけど、やっぱりAもみんなみたいに、歌ったり踊ったりしたいなぁ…』


今にも泣き出しそうな顔で呟くAを見て、何もしてあげられない自分が不甲斐なくて、ごめんって気持ちといつか絶対一緒にステージに立とうなって気持ちを込めて、ただ抱きしめることしか出来なかった。


いつかAと一緒に脚光を浴びられたらどんなにいいだろうなんて、みんなが思いながら未来を模索する日々。

そんな中2011年、阿部ちゃんが学業に専念するために活動を休止、その後には真田と野澤がnoon boysとして活動するためにMis Snow Manから離れることになって、結果的に空中分解みたいな感じで俺たちはまた不安定な時期を過ごすことになった。


そんな俺たちがまたスタート地点に立てたのは2012年、阿部ちゃんが復帰して6人揃って滝沢歌舞伎に出演した時。

本番前に滝沢くんに呼ばれて「今日の出番楽しみにしててね」なんて言われて出てみれば、俺たち6人にSnow Manってグループ名がついたことが分かった。

めちゃくちゃ嬉しかったけど、やっぱりここにもAは入らないんだってそれが悔しくて、初めはみんなで唇噛んだっけ。

でもそんな時1番に声をあげたのは照だった。


岩「今ならさ、ジャニーさんと滝沢くん説得できるんじゃないかな」

渡「前にみんなで話してたやつ？」

岩「うん、多分今を逃したらAはずっとこのままだよ」

深「チャンスは今しかないってわけね」

阿「ならやるしかない、よね」

佐「Aの為ならなんだってするよ」

宮「俺たちの為でもあるしね」


そうして俺たちは、1歩前に踏み出した。
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