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蓮くんが迎えに来てくれて、タクシーで2人でマンションに帰る。
仕事の姿は蓮くんに一切見せて来なかったから、何か変な感じ。向かったのは、蓮くんの部屋。
ドレスのまま、ソファーに座るけど…
「何か、変な感じ」
『同じこと考えてた』
「こんな綺麗な姿で仕事してたんだね。妬けるけど格好いいわ」
『ありがとう。蓮くん、お花くれるの2回めだね…嬉しい』
「覚えててくれたの？あの時は、撮影で使ったお花が綺麗だったから好きかなって思ったけど。今日はちゃんと意味ある」
『お祝い？』
「それもあるけど。赤い薔薇の花言葉と、これ本数数えてみて」
『…多すぎて数えられない』
「ふは。冗談。これね、108本あるんだけど」
『…！』
「ダテさんに教えて貰った。流石、だよね」
108本の、赤い薔薇の花束の意味。
すぐに理解出来ない…と言うか、し難い。
「お誕生日おめでとう、て毎年これからちゃんと伝えたくて」
『…毎年』
「そう、毎年。幾つになってもこの日だけはAさんの時間俺にくれないかな」
『…うん』
「愛してる。俺と結婚してくれませんか」
『…、』
「今すぐに、とは言わないけど。近い将来…」
『…蓮くん』
「嫌？」
『私も愛してるよ』
「何それ、可愛すぎ。」
私の髪の毛をキラキラと飾っていたティアラを外したら、髪の毛を耳にかけて顔がそのまま近づいて来て。
「あ、Aさん。お風呂入ろ、髪の毛洗ってあげる」
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作者名：白雪
| 作成日時：2023年4月2日 11時
