4（side RM） ページ4
ドラマの撮影中、体調があまり良くないのは感じていた。
帰って寝れば明日には良くなるだろう、と思って着替えてすぐベッドに倒れ込むように横になった。
暫くしたら、マネージャーに聞いたであろうラウールがやって来て何処かに行ったかと思ったら
Aさんがやって来た。
人肌が恋しくなって、素っぴんで幼くなったAさんの可愛さが愛おしくなったら勝手に身体が動いて。
無理かも、て言ったのは全然嘘。
動けない程ではない。
『ラウちゃんも食べる？』
「え、良いの？！食べる！やっぱ俺Aちゃん好…あ、めめごめん」
「ふはは、だから謝んなくて良いって…うま」
「めっちゃ美味しいね！優しい味」
『良かった』
Aさんが作ってくれた雑炊は、めちゃくちゃ美味しくて。
料理も上手いなんて益々好きが募るんだけど。
「ラウール、遅いから今日はもう帰れ」
「そうだけど…めめ、大丈夫？」
「うん、大丈夫。寝たら治る、ありがとう」
マネージャーに連絡して、ラウールを迎えに来て貰って。
Aさんと、2人きり。
確かに、熱が移ったら悪いなとは思う反面…会えたことがシンプルに嬉しい。
洗い物をする、て言ったAさんがベッドルームに戻って来た。
「洗い物なんて良かったのに」
『蓮くん、身体しんどい？何か他に何か出来ることあるかな？』
「居てくれるだけで良い、Aさん眠くないの？」
『病人を置いて寝る程、冷たくないよ？』
「…じゃあ熱下がったらお願いがあるんだけど」
『うん』
「デートして」
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作者名：白雪
| 作成日時：2023年4月2日 11時
