君の彼氏になりたい。 (ページ27)

今日:13 hit、昨日:5 hit、合計:35,119 hit

27（side RMM）ページ27

Aちゃんの香りとくっついた体温に、めっちゃドキドキしたけど。
あーヤバかったぁ、めめの彼女なのに。
で。ふっかさんの同級生だってしょっぴーが説明してくれたんだけど…何かちょっと複雑な事情があるのかな？なんて思ったら、Aちゃんを誘って申し訳なかったかなぁ。

『ラウちゃん？お肉食べないの？』

「…Aちゃん、何かごめんね。誘っちゃって…」

『…ふふ。嬉しいよ？ありがとう』

大人の事情はよく分かんないけど、やっぱAちゃんって綺麗で可愛いくて優しい。
今だって、綺麗な手で俺の頭撫でてる。
子供扱いかぁって思うと複雑だけど、これはこれで未成年の役得かな。なんて。

「あー！もう！天使！！」

『ラウちゃんの方が天使みたいだよ』

話に夢中になってためめとしょっぴーとふっかさんが、俺が上げた大声にキョトンとしてる。

「ラウールは本当、Aさんのこと好きだな」

「めっちゃ好き！10年早く産まれてたらめめに負けないのになぁ！！」

「ふは。10年はえーわ」

「だから！10年早く産まれてたら、の話だもん！！」

『…可愛いねぇ』

優しく笑って、また俺の頭を撫でてるAちゃん。
ドキドキしちゃうからやめて欲しい。
いや、嬉しいんだけど。

「ラウを可愛いって言ってるAも可愛いねぇ」

…何か、Aちゃんを見つめるふっかさんの目が凄く優しい。
儚くて消えちゃいそうな顔。
…ん？今ふっかさん、Aちゃんのこと可愛いって言った？

めめは…いつも余裕そうなのに、少しだけ顔が強張ったのが分かった。