君の彼氏になりたい。 (ページ3)

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私に気付いたモコちゃんが、足元にやって来た。
心配なんだろうなぁ、可愛い。

蓮くんのお家の冷蔵庫には、食材が揃ってるからすぐに雑炊を作る事が出来た。
ベッドルームに向かうと、後ろを着いて来るモコちゃんとベッドサイドで心配そうにしてるラウちゃん。
…どっちも可愛いな。

「Aちゃん、体温計見当たんないよー」

『…そっか、蓮くん？』

「…ん、Aさん」

『ちょっと、失礼します』

おでことおでこをくっつけると、めちゃくちゃ熱い。
熱、あるな。

『ラウちゃん、何か冷えピタみたいなやつあるかな？』

「やっぱ熱ある？！探してくるね！」

パタパタとベッドルームを出て行ったラウちゃんを横目に、身体が揺れて視界が変わる。
手首を引っ張られて蓮くんの腕の中に収まったらふわっと香る、蓮くんの香り。

「…ラウールが呼びに行った？来てくれてありがとう」

『うん…食欲ある？』

「ある、もしかして何か作ってくれた？」

『ごめん、勝手にキッチン借りた』

「ふは、全然いつでも使ってくれていいよ」

『起き上がれる？』

「無理かも」

『…え、大丈夫？』

「起き上がれないから、このまま居てくれる？」

そう言ったら、わたしを抱き留める腕の力が強くなって余計に体温を近くに感じる。

「Aちゃん、冷えピタ…え！ちょっと、めめ何してんの！！」

「…お前、戻って来るの早過ぎ」

「Aちゃんに熱移るじゃん！離れて！」

私ごと、蓮くんが起き上がって。
起き上がれない、て言ったのに。確信犯。