28（side TF） ページ28
え。
何で阿部ちゃんが、Aと一緒に居る訳？
意味分かんねーんだけど。
しかも、倒れちゃったって何？
ソワソワして、ゲームに集中出来る訳ないし
部屋ん中をひたすらうろうろしてたら、エントランスのインターホンが鳴る。
モニターを覗き込むと、阿部ちゃんがAをお姫様抱っこしてる姿が映し出される。
「え、ちょっと！」
すぐに解錠したら、居てもたってもいられなくなって部屋を飛び出してエレベーターを連打。
俺が押したエレベーターより先に、隣のエレベーターから阿部ちゃんが現れた。
「…A？大丈夫？」
「ふっか、取り敢えず部屋開けて」
「あ、ごめん…」
ベッドルームに向かった阿部ちゃんが、Aの身体を優しく降ろしたらAの指先が少しだけ動いた。
「え、何で？A…起きて？」
「ふっか、多分貧血とかだと思うんだけど」
「…うん」
「翔太と�眞呂筏△蹐Δ箸靴燭蕁△燭泙燭淨擦撚颪辰燭鵑世韻鼻Ｌ椶料阿播櫃譴舛磴辰董�
「…うん」
「ごめん、何かふっかん家に取り敢えず運ぼうと思って」
「…うん」
「…ふっか？しっかりして」
「…ごめん」
「俺、下のコンビニで色々買って来るね」
Aの手を握りしめて、何で早く好きだとかちゃんと言わなかったんだろうとか。
そもそもフラれた時に、何で平気な顔したんだろうとか。
色々思い返してたら、こないだ照に馬鹿だって言われたのは本当その通りだなって痛感して。
『…深澤？』
「…A！大丈夫？どっか痛いとこない？」
『…何で、』
「…阿部ちゃんが。どしたの？貧血？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 641人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白雪
| 作成日時：2023年3月19日 23時
