僕の彼女になってよ。 (ページ6)

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撮影が終わって、めめがふっかに話しかけた一言がパワーワード過ぎてメンバーがざわつく。

「えええ、お姫様ふっか推しなの？！」

「いや、推しとかはないと思うけど」

「ないんかい！」

阿部ちゃんの言葉をすぐに否定しためめに、ふっかが肩を落としてる。
Aさんの話題じゃなかったら放送したいくらいの撮れ高だわ。

「佐久間くんには、ダンスしてる時の色気のギャップがヤバいって言ってたよ」

「えええ？！！推しが俺を？！！あざす！！」

「で、ダテさんは上品なのに面白くて素敵」

「恐縮です」

「岩本さんはしなやかで動きに無駄がないね、て」

「ありがとう」

「阿部ちゃんは可愛くてアイドルになる為に生まれて来たみたい、だって」

「うわあ、シンプルに嬉しいわ」

「康二は仔犬みたいで可愛かった、優しい歌声がいいよねって」

「ほんまに？いつでも鍋作っちゃうで！」

「ラウールは、逸材でしかないって」

「え、やば！やっぱAちゃん大好きだわー！」

あれ、何かみんな順番に褒められてってるんだけど。
Aさんって結構俺らのこと見てくれてるんだな、て思ったら素直に嬉しい。

…え。俺は？
と思ったらめめがニヤニヤしてこっち見てくるから。

「翔太くんは、」

「何？」

「バブい」

「は？！」

「あははは、嘘、嘘。綺麗な人だねって」

「…綺麗」

「うん、好きな顔だって言ってた」

「は？！ナベ推しじゃねーか！」

「俺の推しが翔太推し？！！渡辺翔太、有罪ー！！」

何か、ふっかと佐久間が騒いでるけど。
やべ、阿部ちゃんじゃないけどシンプルに嬉しいんだけど。