僕の彼女になってよ。 (ページ33)

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めめが、Aさんに告って付き合うことになったとメンバーに報告があった。
まあ幸せなら別にいいけど。
何かちょっと複雑なのは黙っとこ。面倒くせーし。
そう言えば美容の情報貰ったお礼してなかったし、と思ってAさんに連絡したらめめの欲しいもん聞かれて。

別に、めめの為じゃなくてシンプルに俺が会いたいから誕生日会に誘った。

「翔太、ちょっと手伝って」

「ヤダ、だりー」

「じゃあ、佐久間来て」

「はい、国王！！」

ふっかん家のキッチンで料理してる涼太に呼ばれたけど、Aさんが来たら下まで迎えに行く約束してるから動きたくなかった。

「ナベ、どした？ねみーのか？」

「しょっぴー、5歳児みたい！可愛い！！」

ふっかとラウールには色々言われてるけど、任務があるんだよ。俺には。

携帯が鳴った。
…20時17分。

「ちょっと俺コンビニ」

「は？お菓子ならふっかが買ってくれたじゃん」

「どうしても食べたいやつがあるんだよ！」

「分かった分かった、じゃあ俺も行く」

しくった。
変な嘘ついたから、阿部ちゃんも着いてくることになってしまった。
でも追い返すのも逆に不自然だから、仕方ないから2人でエレベーターでエントランスまで歩く。

「もー、翔太。何で先に買って来なかっ…え？」

『こんばんは』

「え、こんばんは！あ、翔太もしかしてめめにサプライズ？！やるじゃん」

俺の意に反して、阿部ちゃんが感心してる。
だから。シンプルに会いたかっただけだって！なんて言えないけど。

「…まあ」

『わたし何かお手伝いすることあるかな？』

「いや、ダテ様が色々作ってくれたしふっかも準備してくれたから！お姫様は来てくれるだけで十分！」

何だかんだ、阿部ちゃんも嬉しそうだし。

「翔太、コンビニは？」

「行かない」

「そりゃそうか。じゃ、Aさんどうぞ」

阿部ちゃんと話してるAさんは、今日も艶々で綺麗で可愛いし。

『しょっぴー』

「ん？」

『誘ってくれて本当にありがとう』

…ほら。やっぱ可愛い。