僕の彼女になってよ。 (ページ35)

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メンバーが誕生日会やってくれる、て話になってたしAさんはスケジュールが合わないだろうなって思ってたら
まさかの翔太くんが、誘ってた。

シンプルに俺のため、だけじゃないんだろうなとは何となく分かったけど。
俺は、黙っておくことにした。
2人きりじゃないけど、会えて嬉しいし。

「そろそろお開きにしよう、ラウールのこと誰か送って」

ふっかさんの言葉に時計を見たら、23:00前。

「えー！！やだー、俺まだAちゃんと遊びたい！！」

『あは、嬉しい。またゆっくり遊ぼうね』

「やっぱAちゃん、天使！！またね、バイバイ！」

Aさんに懐いてるラウールが、大人しく玄関に向かう。

「じゃあ、俺送って行くわ」

「何言ってんの！！！めめはAちゃん送りなよ」

『私、ふっかさんの片付けお手伝いするから大丈夫だよ。蓮、ラウールくん送ってあげて』

「うん」

「…じゃあ、俺も片付け手伝うわ」

「は？ナベ、熱でもあんの？」

「お前、俺のことナメてんの？」

「はいはいはい、じゃあ翔太と阿部片付けるから。めめはラウール送って、皆解散！」

阿部ちゃんが仕切って、皆がAさんに挨拶をして靴を履いてく。

『ダテ様、ご馳走様でした』

「とんでもない。またいつでも」

俺の前に出て行ったダテさんを見送ったら、阿部ちゃんがこっちにやって来て。

「めめ」

「ん？」

「…ラウール送ったら、まだ寝ないで家にいてね」

小声で俺に耳打ちしたかと思ったら、阿部ちゃんはあざとく笑って皆に手を振ってる。

「Aちゃんバイバーイ！！！」

『バイバイ』

よく分かんないけど、阿部ちゃんの言葉を素直に聞くことにしてラウールをちゃんと送ってから家で起きてることにした。