僕の彼女になってよ。 (ページ19)

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翔太の話によると、対談の後から個人的に連絡はするけど専ら美容の情報交換らしくて。
めめは、知ってか知らずか楽しそうにしてる。

各々が空き時間を過ごしだしたから、それ以上は誰も翔太に突っ込んで聞くことはなくて。

「あのさ、めめ」

「うん？阿部ちゃん、どうしたの？」

「俺もお姫様に会ってみたいなぁ」

「あ、本当？聞いてみる」

「え、いいの？」

「？俺はメンバーと仲良くしてくれたら、嬉しいけど」

「マジで？じゃあ宜しく」

女の子にそんなにマメじゃない翔太が結構連絡取ってるのも意外だし。
めめが大切に思ってる女の子だし。
何か、ちょっと話してみたいって好奇心ってよりは研究心？みたいなものが芽生えて。

楽しみが増えたなー、なんて思ったら空き時間中の勉強は捗ったし。撮影も取材もスムーズに終えた。

「めめ、今日はお姫様何してんの？」

「玉森くんと番宣？」

「あ、そろそろ映画公開か。妬かないの？」

「妬かなくはないけど、仕事だし」

「愛だね」

「…ダテ様」

「愛とは、信頼することだよ。阿部ちゃん」

「何、急に名言！」

「ふはははは」

いきなり会話に入って来たダテ様が、ロイヤル節全開だから俺もめめもツボに入って爆笑。
まあ、言ってることは素晴らしいんだけど。
タイミングが絶妙過ぎて。

「めめー！帰ろうよー！！！」

ラウールに呼ばれて、めめラウは帰っちゃった。

さてと。
阿部も帰りますか。

早くお姫様に会ってみたいなぁ。