#1 Girl (ページ24)

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23（side T）ページ24

今日は、Aちゃんが映画の挿入歌を引っさげて音楽番組の生放送に出る日。
何でうちじゃなくて、SnowManと共演なんだろ。
放送時間に家にいたから、リアタイで観ようとTVをつける。

「…本当に出てる」

何か、不思議な感じ。
Aちゃんは『画面越しだった玉ちゃんが目の前にいるの慣れなかった』て言ってたけど、まさにそれで。
手を伸ばしても触れられない距離のAちゃんが、不思議な感じ。これか。いや、違うか？

ワイプでAちゃんが抜かれる度に嬉しくなって、ファンの子ってこういう気持ちなのかな、と思ったり。

女性にしては割と背の高いAちゃんが、目黒の隣にいるとめちゃくちゃ小さく見える。

あ、笑った。可愛い。

最近、なかなか会えてないから毎日顔を合わせてた撮影の日々をぼんやり思い出して。
出かける約束も、まだ果たせてないし。
どこ、行こっかな…どこだと、喜んでくれるかな。

あっという間に終わってしまった生放送。
終わった後、佐久間が絡んでそうだなぁと思っていたらメッセージ。

宮田俊哉たま、家?

うん

宮田俊哉佐久間から連絡あって、Aちゃんとご飯行きたいから宮田くん来れませんかって

は？

宮田俊哉たま来られる?後輩やだ?笑

向かう

よく分かんないけど、取り敢えず着替えて宮田に場所を教えて貰う。
後輩やだ、とか言ってらんない。

…今日はAちゃんをちゃんと送りたいから、車で向かうことにして。
こんな日に限って、信号に引っ掛かりまくるから何かイライラする。どんな展開だよ！

指定された場所に行くと、既にみんな着いてて。
…佐久間だけじゃないじゃん！人数多過ぎ。

「玉森くん！」

ふっかに手招きされるけど、Aちゃんの隣に座ってた目黒にずれて貰って隣に座る。

『お家にいた？』

「うん。見たよ、歌凄い良かった」

『…良かった』

て言うか、何でこんな人数多いの？て顔の俺を見て宮田が笑ってる。