#1 Girl (ページ16)

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映画の撮影が無事にクランクアップした。
スタッフさんから大きな花束をいただいて、玉ちゃんと握手してハグ。

「Aちゃん、お疲れ様」

『玉ちゃんも、お疲れ様。…ありがと』

「うん。楽しかった、また明日からも頑張ろうね」

撮影が終わっても、まだまだ私達にはたくさんやることがある。
公式インスタの開設、番宣、主題歌と挿入歌のリリース。
でも、やっぱり毎日蜜に過ごしていた時間は少しスローになってしまう訳で。
たくさんの方に支えられて、こうして初めてのお芝居の仕事を達成出来たことが嬉しくて涙ぐむ。

「ん」

おいで、と手を広げてくれた玉ちゃんの胸に顔を埋める。
この香りに、いつしか落ち着くようになっていた。
何度もハグをしたけど、今日のハグはきっと私は一生忘れないと思う。

「白石さん」

「うん」

「素敵なお仕事でした…これからも、傍で支えさせてください」

マネージャーも目が潤んでいる。
彼女が居なかったら、今回のオファーはなかったかも知れない。
彼女が居なかったら、挫けていたかも知れない。
感謝してもしきれない、大切な存在。

スタッフさん一人一人にご挨拶をして、現場を後にして。
自宅に着くと、ほっとする反面寂しさが襲ってくる。

ぼんやりTVを眺めてみたりして。
ゆっくりTV見る暇なんかなかったから。

あ、関ジャムだ。
…大倉さんに、お礼の連絡しておこうかな。

白石です。無事にクランクアップしました
励ましていただきありがとうございました!

大倉忠義お疲れさん!
公開されたら観に行くな。
Aちゃん、今どこ?

自宅です。
ちょうど関ジャムみています

大倉忠義そうなんや。笑
今飲んでるねんけど、ちょっと来れへん?

わ。
聞けば、ちょうどわたしの家の近くで北山さんと飲んでるれしくて。
そう言えば、2人仲良いって言ってたっけ。