33 Fukazawa side ページ34
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2時間後、すっかり出来上がった阿部ちゃんは、俺にはさっぱりわからない話を一人で饒舌に話している。
阿部ちゃんは酔うと見境なく自分の好きな話するんだよな〜。
阿部「だからぁ〜タイムマシンをこの21世紀で作るには致命的に足りないテクノロジーの進化が必要で〜」
深澤「はいはい」
もう何百回聞いたかわからない、阿部ちゃんのタイムマシン発明論。
大学行って工学部専攻して、そんで院に進学したって聞いたときは、ほんとにタイムマシン作っちゃうかも！？なんて思ったけど、現実問題難しかったらしい。
タイムマシン作りを諦めてから、進路を教員にシフトしたなって思ったのもつかの間、いつのまにか阿部ちゃんは自分の母校でもある白雪高校に就職してた。
阿部「〜〜なところがあるから、、ってふっか！！
ちゃんと聞いてる！？！」
深澤「おー聞いてる聞いてる」
一方的に話す割に、俺の薄い反応に阿部ちゃんは不服そうな顔をしながら、またよく分かんない原子とかの話を始めた。
……阿部ちゃんは理系で、本来はかなり現実主義なタイプだと思う。
でも彼は酔うとよく、このタイムマシンの話をする。
説明が専門的だから俺にはよく分からないし、いつも適当に聞き流しているけど、俺は阿部ちゃんがなんでこんなに夢物語みたいなタイムマシンついて真剣に語っちゃうのか、その理由を知っているから、この長い話に付き合っている。
……"椎名A"。
阿部ちゃんにとって、今でもずっと忘れられない存在で、
阿部ちゃんがタイムマシンを作りたい原因の人物。
そして、俺にとっても特別な人……
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たぬ(プロフ) - るる様 ご指摘ありがとうございます！気付いておりませんでした、、外させて頂きました。教えて頂いてありがとうございます！ (2021年10月18日 20時) (
レス) id: dc32266bd7 (このIDを非表示/違反報告)
るる - オリ フラﾀﾄした方がいいかもです(><) (2021年10月18日 17時) (レス) id: 0fbeefd96e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たぬ | 作成日時：2021年10月17日 11時
