近すぎて遠い距離【Daiki.Shigeoka】

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あれから神ちゃんと


ゲームに没頭し


気づけばお互い睡魔に奪われ


神ちゃんのスマホから鳴り響く


電話の音で2人とも起きた。

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『もしもし？』


寝ぼけながら電話の相手と話している神ちゃんは


いつもと雰囲気が違くて少しだけ


可愛く感じる。



『今Aの家にいるねん。えっ、ちょっと待ちAに聞いてみるから』


「、、、？」


『シゲがこれから3人で遊ぼう言うてるけど、Aはどうする？』



どうするって言われても


自分の気持ちがわからない。


大毅と会ったら辛いだけじゃないかなとか


でも結婚してしまったら


大毅ともう遊べなくなっちゃうんじゃないかな


とか色んな感情が入り混じってしまう。



『俺がついてるから安心せえ』



私にしか聞こえない声で


優しく話しかけてくれた神ちゃん。


やっぱりこの人は


なんでもでお見通しで敵わないなと


実感した。



『Aも行くって。準備できたらまた連絡するから、ほなまた後で』


「私行くなんて言ってないよ」


『でも行くやろ？笑。シゲ嬉しそうやったで』


「神ちゃんって時々意地悪するよね」


『女の子泣かせちゃうような男なので笑』


「自分で認めた！！笑」


『今のはノリやろ笑Aもまだまだお笑い分かっとらんな』


「分からなくて結構です〜」


『その調子でシゲと会ったら大丈夫や。それともまだシゲと会うん辛い？』


「ううん、大丈夫。神ちゃんありがとう」


『どういたしましてってところよ！！』


いつまでも辛い思いしてても


仕方ないし


大毅が独身でいられるまでの間を


一緒に楽しもう。
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