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『シゲが父親とか信じられんわ』
「私も信じられないよ」
『シゲに気持ち伝えるん?』
「今さら伝えたところで、でしょ」
大毅に好きって伝えたところで
未来がどうこう変わるだなんて
そんな事あるわけがない。
『Aはそれでいいん?』
「いいんだよ、これで」
『Aが後悔しないならええよ。決めるんはAの自由やから俺は何も言わへん』
「ねえ神ちゃん。今から私が言うこと独り言だと思って聞いてほしい」
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本当はね
こんな想いをするくらいなら
ずっと前から大毅のことが
"好きだ"って冗談混じりでも
言っておくべきだった。
だけど私は
フラれたらどうしようって
この関係性がなくなったらどうしようって
大毅と関わる事がなくなるのが怖くて
何より自分自身が傷つくのが怖くて
いつも何かのせいにして
ただただ自分から逃げていただけだった。
それが今となって
全部自分に返ってきてこのありざま。
何もかもが
遅すぎて
自分で手に入れたかった幸せさえも
掴めない。
どうして私じゃないんだろうって
そんな風に思ってしまう自分が
嫌で嫌で仕方がなくて
昨日あれだけ泣いたのに
神ちゃんの優しさが
私の心に寄り添ってくれるから
神ちゃんの前だけでは
子供のように思いっきり泣いてしまう。
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泪傘。(プロフ) - きいさん» 初めまして涙傘。です!コメント・応援メッセージありがとうございます。そのように言って頂いてもの凄く光栄です。ちょっぴり素直になれず中々進展しない似た者同士の2人の今後を最後まで見守って頂けると嬉しいです。引き続き宜しくお願いします。 (2021年9月14日 9時) (レス) id: d841922914 (このIDを非表示/違反報告)
きい(プロフ) - 衝撃の展開でびっくりしています…!!お互いどうなっていくのか、重岡くんはこの気持ちにどう決着をつけるのか…先の展開に目が離せません!!とても面白いです。続きを楽しみに応援しております。 (2021年9月14日 0時) (レス) id: 2c48d15d8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:泪傘。 | 作成日時:2021年8月28日 2時