近すぎて遠い距離【Daiki.Shigeoka】

34 Tomohiro side ページ34

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Aに連絡をした日から


返信がこないまま


3日くらい経った時だっただろうか。


Aに送った文に対し


既読の文字がついておったから


変に心配はしとらんかったけど


さすがに3日も連絡がないと


心配してくるな。


今日辺りAの家に行ってみるかと思っていると


Aから連絡がきて


今日会える？という文字に対し


会えるで


と直ぐに返事すると


そしたら18時頃神ちゃん家行くねときたから


了解とだけ送って


その時間が来るまでの間


ソワソワしながら


18時になるのを待ったった。


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ピンポーン


18時を過ぎた辺りだろうか


家のインターホンから映し出される


Aを見て


家の扉を開ける。



『こんばんは。お邪魔します』


神「おう、A少し痩せたんかちゃうか？」


『そうかな？笑』


神「ちゃんと飯食ってるんか。今日は何でもご馳走するで」


『神ちゃんお母さんみたい笑そしたらお言葉に甘えて何かご馳走してもらおうかな〜』


神「何でもええぞ！！」




少しだけ痩せたように見えるが


思ったよりも元気そうで


内心安心した。


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「『乾杯〜』」


Aのリクエストで


ピザをデリバリーし


ビールを片手にプチピザパーティー。


Aの口から


あの日の出来事を言われない限り


俺からは話を振らんように決めている。


出来立てのピザを食べながら


他愛もない話で盛り上がり


残り何切れかで食べ終わりそうな頃


ようやくAの口から


あの日の出来事を話し出してくれた。



『気持ちを伝えた事に対しては後悔はしてないの。でもね、どうしてこうなっちゃったんだろうとは思ってる』


神「それはシゲにキスされたからか？」


『それもあるけど、それだけじゃない』


神「何かアレやな。恋愛っちゃうのは年齢を重ねるごとに難しくなってきて若い頃の恋愛の方がよっぽど楽やったわ」


『それは言えてるかも』


特に2人の場合は


共に過ごす時間が長かったあまり


余計難しくなってくるんやろうな。


せやから少しでも


お互いがいい方向に


幸せになる方向に


なってくれるとええんやけど


どうしたらええんやろう。



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