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あまりにも突然すぎて
何が起きているのか
把握しきれないほど一瞬の出来事だったけれど
さっきまで感じることのなかった
温もりと感覚が
妙に生々しく残っていて
大毅にキスをされたんだと
理解したのは
目の前にいる大毅と目があった時だった。
「なに、、、してるの」
重『、、、』
好きな人との初めてのキスが
こんな形でする事になるなんて
思いもしなかった。
普通好きな人とのキスは
嬉しいはずなのに
どうしてこんなにも
悲しくて寂しくて
胸の奥が締めつけられる感覚に
なるのだろう。
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「ごめん、やっぱり今日は帰る」
大毅にそう告げ
鞄を手にとり玄関に辿り着いても
追いかけてくる様子がない大毅の姿を目にし
家を出た。
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ずっと言えずいた想いを
大毅にやっと言えたのに
何十年の初恋は
こんなにも
あっけなく
ましてやあんな形で終わるだなんて
思いもしなかった。
「長かった初恋も等々終わったな」
次誰かを好きになる時は
もっと楽しい恋愛だったらいいな
なんて
夜空に輝く満月に手を伸ばし
夜風を感じながら1人寂しく家に帰っていった。
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家に帰って来てからの記憶は殆ど無い。
けれど昨日の出来事が
現実であった事は
ちゃんと覚えている。
手元にあるスマホを見ると
神ちゃんから連絡がきていて
"どうやった?"っていう一通と
"シゲから聞いたわ"ともう一通。
まさか大毅が神ちゃんに連絡してるなんて
思いもしなかった。
私はただその文を見るだけ見て
神ちゃんに返信する事なく
もう一度目を閉じて
眠りについた。
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泪傘。(プロフ) - きいさん» 初めまして涙傘。です!コメント・応援メッセージありがとうございます。そのように言って頂いてもの凄く光栄です。ちょっぴり素直になれず中々進展しない似た者同士の2人の今後を最後まで見守って頂けると嬉しいです。引き続き宜しくお願いします。 (2021年9月14日 9時) (レス) id: d841922914 (このIDを非表示/違反報告)
きい(プロフ) - 衝撃の展開でびっくりしています…!!お互いどうなっていくのか、重岡くんはこの気持ちにどう決着をつけるのか…先の展開に目が離せません!!とても面白いです。続きを楽しみに応援しております。 (2021年9月14日 0時) (レス) id: 2c48d15d8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:泪傘。 | 作成日時:2021年8月28日 2時