近すぎて遠い距離【Daiki.Shigeoka】

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いつから一緒にいた？


そう聞かれても


覚えてないくらい


物心ついた時から


一緒にいた。


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正直


いつから好きになったのかも


覚えてないくらい。


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けれど


意識し始めた頃には


あなたの隣には


私じゃない他の娘がいて


気づいた時には既に手遅れ。



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"A、俺な結婚する事になったんやわ"




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ほらね、


今回もまた


遅れた



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いや今回は


遅すぎたんだ




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結婚だなんて言われたら


もうどうする事もできない。



それも大好きな満面の笑みで


言われてしまったら尚更。




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「そっか、、、。大毅だけには先越されたくなかったのにな〜」


『先越させていただきます』


「なんか分からないけどムカつく」


『ムカつくって何でやねん』


「アホな大毅に先越されたから？」


『アホちゃうわ！！！』


「『ハハハ』」

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「、、、大毅、結婚おめでとう」



『ありがとうA』




自分でも思ってもない事が


良く言えたなと思った。


ねえ大毅、


私上手く笑えてるかな？



本当は今すぐにでも


この場から逃げたくて


泣きたくて仕方がないよ。



結婚しないでって


言えたら、、、


何て思うけれど


そんな言葉は言えなくて


寧ろ言ってしまったら


大毅はきっと困るよね。


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『Aにはな1番最初に結婚すること伝えよう思ってたから言えて良かったわ』


「大毅はいつも何かあると1番最初に私に伝えてくるよね」


『そうやっけ？』


「そうだよ」


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高校、大学、社会人その都度


新しい彼女が出来ては1番最初に伝える相手は


いつも私でどうして大毅の隣にいるのは


私じゃないんだろうと


何度思ったことか。



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ねえ大毅


私ね、ずっとずっと


好きだったんだよ。



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初めて大毅に彼女が出来たあの日から


大毅のことが


好きで好きで堪らなくて


もし、今ここで


"好き"と伝えてしまったら


あなたは困ってしまうかな？

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