ちいさな宝物。夏

手紙とチョコと本番と ページ30

照:side



1週間ぶりの兄弟。
電話はしてたけど、直接は会えてなかったからすっげぇ元気出る！笑
しかも、1人ずつぎゅーってしてくれてんの！
もう嬉しすぎて、ニヤニヤが止まんない笑。
それで、さっきからずーっと視線感じてんの。
その視線の方見たら、もうやばい。
めっちゃ嬉しそうな顔したAが、俺の方に手ぇ必死に伸ばしてんの！
こんなんぎゅーする以外なんかある？笑


「A〜いい子にしてたか？」

「ひちゃあ！！んぎゅー！！！」


辰兄から受け取って、1週間前から約束してたハグ笑。
ぎゅーって力いっぱい抱きしめてくれて、もう最高笑。


「がははは！照、顔ユルユルじゃん笑」

「こんな可愛い奴にぎゅーってされたら、誰だってこうなるって！」

「ふふ笑。よかったね、照」

「あ、そうだ。皆、照に渡すものあるでしょ？」

「「そうだった！」」

「はい！照兄！頑張ってな！」

「はい、ひーくん。頑張ってね！」

「はい！どーぞ！頑張ってね！」

「どーぞ！ひーくん！頑張れ！」

「俺と翔太からね。頑張って」

「これは俺から！頑張れよ照！」

「はい、これは俺とAから。頑張れよ」


皆から受け取ったのは、手紙。
それからチョコ。
もうこんだけで、なんか泣きそう…。


「…ありがと。めっちゃ元気出た」

「読んだらもっと元気出るぞ！」

「これがあれば、勝てる気しかしないわ笑」

「お！大きく出たねぇ笑」

「照兄が負けるわけないやん！」

「「そうだ！そうだ！」」

「だ！だ！」

「がははは笑」


皆で色々談笑してたら、会場内に響くアナウンス。
もうすぐコンテストが始まる。
出場者は各控え室で待機になるから、皆としばしのお別れ。
別れる前に皆から「頑張れ」って言葉と、背中を1発ずつ叩いてもらった。

コンテストには20組近く参加していて、俺達は13番目。
順番まで控え室では、各々振りの確認したり、精神統一したり様々に過ごす。
俺は皆から貰った手紙を、同じく貰ったチョコを食べながら読んだ。
案の定泣く羽目になって、先輩達からちょっと心配された笑。
でも手紙読んだら、めっちゃ気合いが入った！
皆からのエールは、俺の頑張れる源。
エールのお返しに、最高のダンスを皆に見せるぞ！


「エントリー番号13番の方は、スタンバイお願いします」

「…よし！皆行くぞ！！」

「「「おぉ！！！」」」


さぁ！楽しい時間の始まりだ！！

凄すぎだろ→←1週間ぶり

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す