双子の能力 ページ3
涼太:side
「何でこの時間でも、こんな暑いんだよ…」
隣でブツブツ文句を垂れるのは、俺の片割れである翔太。
軽く腰を曲げ、猫背気味でだるそうに歩いている。
「ちゃんと、背筋伸ばして歩きなよ笑。もうすぐスーパー着くんだから、頑張って」
「あっちぃ…」
暑さでだれてる翔太の姿に、思わず笑ってしまう。
軽く睨まれたけど、知らんぷり笑。
そんな事にも笑いながら、今日は辰哉兄さんがAのお迎えに行ってくれたから、何時もより多めに買い物ができるなって思いながらスーパーに到着。
カートにカゴをセットして、流れに沿って店内を見て回る。
暑さから解放された翔太は、さっきまでだれてたのが嘘みたいに何故か張り切っている笑。
「これいる？」
「いる、ありがとう。あとは…」
「これっしょ？」
「ふふ笑。正解、よくわかったね」
「何年、お前の片割れしてると思ってんだよ」
「そうだね。俺も今、翔太が欲しいもの分かるよ？」
「…まじ？」
「うん。グミ、でしょ？」
「……」
「あはは笑。当たりだね」
まぁ、グミって翔太の好きな物だから、兄弟誰しもが分かるんだけどね笑。
ちょっと恥ずかしそうな顔をしている翔太って、俺から見ても可愛いんだよね。
「別に、ちげぇし…」って小声で否定してくるところが、また可愛い笑。
「好きなの買いなよ笑」
「…いいの？」
「良いよ。いつも買い物、付き合ってくれてるし」
「…ありがと。あと、さ、皆の分も買っていい？」
「いいね、買ってあげよっか」
いつもはツンツンしてる癖に、こういうところがあるから皆に可愛い可愛いってされるんだよ笑。
俺からの許可が出たからなのか、ウキウキ嬉しそうな顔でグミコーナーでグミを吟味。
そして、2人で相談しながら兄弟全員分のお菓子をチョイス。
買い忘れがないかを確認してお会計を済まし、荷物を詰める。
今日はお迎えがないし、金曜日ってこともあってちょっと買いすぎちゃった。
2人で手分けして荷物を持って家に向かっていると、家の近くの小さな公園に見覚えのある姿を見つけた。
「翔太、あれ」
「ん？あ、辰兄とAじゃん。おーい！辰兄ー！！」
「ん？あれ、おかえり。どしたの？こんなところで」
「いや、こっちのセリフな。何してんの？」
「Aが遊びたいって。砂遊び」
「あう！」
さも当然、のように言ってのける辰哉兄さんに苦笑。
Aも砂まみれだし、家に帰ったらすぐお風呂だね笑。
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字の人(プロフ) - まり姉さん» ご指摘ありがとうございます！訂正致しました！ (12月27日 23時) (
レス) id: 0e5c101207 (このIDを非表示/違反報告)
まり姉(プロフ) - ぎゅーのところで最初のあだ名表記が(渾名)ってなってます (12月26日 14時) (レス) @page32 id: 632dd79117 (このIDを非表示/違反報告)
字の人(プロフ) - 糸山露子さん» とても嬉しいお言葉、ありがとうございます☺️兄組の恋愛事情とは、兄組が恋人を作って…という感じでしょうか？ (8月7日 12時) (レス) id: 4cf28724e5 (このIDを非表示/違反報告)
字の人(プロフ) - 友里花さん» コメントありがとうございます☺️今のところ、1歳の1年間で完結させようかな…と考えております。 (8月7日 12時) (レス) id: 4cf28724e5 (このIDを非表示/違反報告)
糸山露子(プロフ) - なんかこの兄弟可愛いやんしっかりお世話もしてるしでも兄組の恋愛事情も知りたいかな (8月2日 19時) (レス) id: b4b34b6799 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：字の人 | 作成日時：2023年7月27日 23時
