ちいさな宝物。夏

念願プール！ ページ16

涼太:side



「きゃはははは！！つめたいよ！」

「おりゃ！くらえ！！」

「ちょお、せこいって！俺にも武器ちょーだいや！」

「ほら、A。冷たくて気持ちいいね」

「ちゃっ！ちゃ！」

「にゃはは！上手におしゃべり出来るねぇ。Aは天才だなぁ！」


パシャパシャと、水遊びを楽しむ兄弟達。
お昼ご飯を食べ終えて、念願のプール。
皆で買ったお揃いの水着に着替えて、はしゃいでいる。


「ごちそーさまでした！」

「お粗末さまです笑。洗い物やっとくから、少し休んだら照も遊んどいで？」

「ありがと涼兄！」


午前中、部活に行っていた照。
部活で疲れてるはずなのに、5分程ゆっくりしたかと思えば、るんるんで水着に着替えてプールに参戦してる笑。
結構、楽しみにしてたみたいだね笑。


「あ！照兄来た！遊ぼ！」

「おう！」

「くらえ！とう！」

「いひひ笑。そんなんじゃ倒せねぇぞ！」


子どもが増えた笑。
さて、洗い物も終わったし俺も参戦しようかな。
の、前に…。


「2人は遊ばないの？笑」

「んぇ？いやぁ、ちょっと休憩中笑」

「もう俺は焼けたくない」


だらんと、ソファーにだらしなく凭れる辰哉兄さんと翔太。
朝に体力使い切ったみたいで、お昼を食べてからずっとこの状態笑。


「ふふふ笑。まぁ、休憩終わったらおいでね？皆も遊びたいだろうし」

「うぃ〜」

「……ん」


適当な返事を聞き流し、俺も着替えてから水分を持って縁側に向かう。
皆に水分補給させて、再開。
先程と変わらないテンションで、激しく遊ぶ小学生組と照と康二。
反対に、穏やかに過ごしている大介兄さんと亮平とA。
個性が出てるね笑。


「あ！ねぇ、涼くん。辰くんと翔くんはぁ？」

「ん？2人はソファーでゴロンってしてるよ笑」

「えぇえ！遊んでくれるって言ったのに！」

「んふふ笑。早く2人に来て欲しいよねぇ」

「「「欲しい！」」」

「俺、いい考えあるんだけど笑」

「なになに？！」

「よし！3人とも！ちょっと耳かして笑」


そう照が言うと、4人でコソコソ話を始めてニヤニヤしている笑。
何となくだけど、何をするのか分かってしまった笑。
これは…早く来なかった2人が悪いね笑。
俺は巻き込まれたくないし、穏やかに遊んでいる方に入れてもらおうかな笑。


「あ、ちょっと。あんまり家の中、汚したらダメだよ？」

「「「「「はぁい！」」」」」


皆して、良い返事笑。

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