ちいさな宝物。夏

やりたいこと ページ12

大介:side



ただ今、定番の夜ご飯戦争中。
今日も安定に、騒がしい食卓笑。


「あ！蓮くんとった！」

「早い者勝ち！」

「まだあるから、ケンカしないの笑」

「はぁい…」


戦争も佳境に差し掛かった頃、Aにご飯を食べさせている辰哉兄が「はい！注目！」って声を上げた。


「明日から、俺と大介以外は夏休みだよね。皆で決めたルール、覚えてる？」

「おぼえてるよ！えっとね、宿題ちゃんとすること！」

「部屋を散らかしすぎない！」

「ケンカしない！」

「兄達の言う事、ちゃんと聞くこと」

「羽目を外しすぎない」

「弟達の面倒ちゃんと見る」

「家事は皆で協力する」

「ん、大丈夫そうね。ちゃんと守ること！」


念を押す辰哉兄に、皆でいいお返事をする笑。
翔太と涼太居るし、安心だよね！
「それと…」って続けようとする辰哉兄を、翔太がまだあんの？って思ってそうな顔で見てる笑。


「ちょっと翔太、そんな顔で見ないでよ笑。俺と大介がね、明日明後日休みだから、何かやりたいことない？って聞こうと思ったの！笑」

「にゃはは！笑。遠出でもいいし、近場に遊びに行くってのもあり！車の運転は俺するし！」


そう言うと、皆考え出した笑。
うーん、うーんって唸り声が響く中、「はい！！」って大っきい声で指先までピンッて伸ばしながら手を挙げた真都。


「はい！真都！」

「ぼく、お庭でプールしたい！」

「プール？」

「うん！大っきいやつ！すべり台とかね付いてるやつ！みんなでしたいなぁ…」


「だめ？」ってもうすんごい可愛い顔で訴えてくるもんだから、俺らの答えなんて一瞬で決まっちゃうよね！


「よし！明日見に行こっか！ついでに皆で水着も買おう！」

「良かったな、真都」

「うん！翔ちゃんも一緒にしようね！」

「…え、焼け「翔太も一緒にしような！」…わかったよ」

「やったぁ！」

「すっげぇ楽しみ！」

「あだ！」

「ふふ笑。Aも楽しみだね？」


明日と明後日は、午前中が部活だと言う照に合わせて、明日午後から買い出し、明後日は午前中にプールの準備をして午後から遊ぶってことに決定！
庭でプールなんて、ちっこい頃にやって以来だからすっげぇ楽しみ！
後で庭の広さ確認しなくっちゃ。
どうせだったら、めっちゃ大っきいやつ欲しいしね！


「翔太！涼太！あとで庭の広さ測りに行こうぜ！」

「いいよ笑。メジャー持ってくるね」

「どんだけでかいやつ買う気なんだよ！笑」

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