ちいさな宝物。春 (ページ39)

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モーニングコール最終戦ページ39

辰哉:side

翔太が眠る部屋のドアをそっと開く。
これまた、変わらずスヤスヤと眠っている。
寝顔がバブいなぁ笑。

「よし、3人ともスタンバイ！」

「「はぁい」」

3人を翔太が眠るベッドへと上げ、翔太を囲うように座らせる。
いつもは結構ツンツンな翔太だけど、めっちゃ弟達大好きだからね笑。
どんな反応が見れるのか、楽しみだなぁ笑。

「「翔くん/ちゃん！おはよぉ、起きてぇ！！」」

「…………ぐぅ…」

「おきなぁい…」

「翔くんってばぁ！」

「……ん…ぐぅ……」

「ふはは笑。A、翔太って言ってみ？翔太」

「ぁぶ？ば！あ！！……った！」

「………ん…？」

「もっかい。翔太」

「たぁ！！」

「……ん？…あぇ？なにこれ……かわぃ…」

蓮と真都が揺すり続け、Aが呼べてはないけど翔太のことを呼ぶと、薄ら目を開いて、自分の周りにいるかぁいい弟たちを見てポロリと本音が笑。

「ふはは笑。おはよ、翔太」

「…ん？は？え、何してんだよ…辰兄」

「皆でお前のこと起こしに来たんだよ笑」

俺が居ると思わなかったのか、さっき言った「かわい」って言葉を思い出してんのかな？
徐々に顔が赤くなって、顔を隠した笑。

「照れんなよぉ笑。ご飯出来てるよ、早く行こ」

「まじ、最悪…。辰兄いなかったら、幸せな寝起きだったのに…」

「居なかったらとか言うなよ！笑」

「早く行こぉ？おなかすいたぁ」

「早く！Aも行こ！」

「だぁぶ！ちゃあ！！」

早くって急かす2人の後をゆっくりついて行く。
Aは翔太が抱っこしてくれてるんだけど、ずっと「たぁ」って言ってんの笑。

「…たぁって、何？ずっと言ってんだけど」

「かぁいいっしょ？俺が教えたの。お前のこと呼んでんのよ笑」

「……え、まじ？」

めっっっっちゃ嬉しそう笑。
やっぱ呼ばれると、嬉しいもんですよねぇ。
俺も呼ばれたいし、これからどんどん名前、教えていこっと笑。

「やっと降りてきた笑。おはよ、顔洗っといで？」

「ん」

Aを涼太に渡し、のそのそと顔を洗いに行った翔太。
他の皆は席について準備万端笑。
顔を洗って目が覚めて、ちょっとシャキッとした翔太が席に着いたところで、皆揃って頂きます！

いつもの如く、大戦争だった朝食でした笑。
さて、お次は出掛ける準備だぁ。