ちいさな宝物。春 (ページ37)

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買い物の日の朝ページ37

辰哉:side

今日は、GWで行く旅行に必要なものを買いに行く日。
もちろん皆で。
ちょっと大きめのショッピングモールに行くから、出発は9時頃。
自分の準備とAの準備があるから、早めに起きた。
まぁ、俺が起きる前にAは起きてたみたいで、お利口にベッドの上でゴロゴロしてた笑。
Aを抱えてリビングに降りると、安定にキッチンで皆のご飯を作ってくれてる涼太、そして意外にも真都が既に起きてた。
ご飯ができるまで遊ぶ事になって、今は座敷で3人で遊んでいる。

「はい！Aちゃん、これあげる！」

「あ！んぶぁ！」

「きゃはは！辰ちゃんにはこれねぇ！」

「あら、俺にもくれるの？笑」

「んひひ！ぶ！」

「絵本読めって？ほんと、これ好きね笑」

Aが渡してきた絵本は、もう何十回と読んでるもので、けどお気に入りなのか高確率で持ってくる。
内容も完璧に覚えているみたいで、読む度に体を絵の通りに動かすからかぁいい笑。
真都も一緒になって、同じように動く可愛らしい姿を目に収めていると、頭上から「おはよ」って声が聞こえた。

「あれ、照。おはよ。走りに行ってたの？」

「うん。今日部活ないから、ちょっと長めに行ってきた」

「そっか。汗凄いな笑。シャワー浴びといで」

「はーい」

俺と話している間に抱きつきに来た真都とAを撫で、風呂へ向かった照。
それを眺めていると、階段を降りてくる影が見えた。

「…おはよ」

「おはよ。亮平、康二」

「おはよぉ…」

「あ、おはよ。2人とも。もうすぐご飯できるから、起こしに行こうと思ってたんだ。顔、洗っといで？」

「「はぁい」」

仲良く一緒に降りてきた2人を、涼太が洗面所へと促す。
そして、そのまま俺たちの方へ向かってきて…。

「俺から頼みたい事あるんだけど、いいかな？」

「なぁにー？」

「3人でさ、まだ起きてない人達、起こしてきてくれない？皆でご飯食べよ」

「ぼく、いく！」

「だぶ！」

「2人、行く気満々じゃあん笑。よっしゃ、じゃあおもちゃ片付けて行くぞ〜」

「はーい！」

使ったおもちゃを片付け、涼太からの命により、まだ起きてない寝坊助どもを起こしに行く。
この3人を起こすのは、骨が折れるんだよねぇ笑。
特に翔太笑。
朝から、重労働だなぁ笑。
まぁ、時間通りに出かけるために頑張りますか！