お気に入り ページ32
照:side
「あだ！ぶっ！んむぅ！」
ぬいぐるみを抱えながら、絵本を楽しそうに見ているAくん。
あの後、お昼寝から目を覚ました3人と皆でおやつを一緒に食べてから、リニューアル笑…をした座敷を見せると、Aくんは嬉しそうにおもちゃで遊び始めた。
さっきまで知育系のおもちゃで遊んでたけど、今は絵本に夢中。
見たい絵本を自分で持ってきて、読め！って催促してくる笑。
「はい、おしまい。これ、ないないして？」
「あぅ！」
「ん、偉い！ちゃんと、ないない出来たね！」
「ん！」
「ん？次これ？これさっきも読んだよ？笑…ふふっ。これがいいのね。んじゃ、読むよ。はじまりはじまり〜」
もう何回目か分からない、さっきも読んだ同じ絵本をまた読み聞かせる。
Aくんも絵本の内容を覚えてるのか、読むたびにそれに合わせて身体を動かしている。
その動きが可愛すぎて、もちろん写真を連写したよね笑。
「おしまい！はい、ないないお願いしまーす！」
「あぅあ！あ！」
「そうだね。だーるーまーさーんーがぁ？びよーん！ふはは！笑。上手！」
お気に入りのページを開いて、俺が読んだらそれに合わせて身体を動かすAくん。
もう、まじ可愛い……。
「だーるーまーさーんーがぁ？にこぉ！…まじで可愛すぎる」
「なぁに、かぁいいことやってんの笑。照、Aくんとお風呂入っちゃって！」
「はーい。Aくん、お風呂行こっか」
「あだ！ぶぅ？」
辰兄に言われ、Aくんとお風呂！
ついでに小学生組も一緒に入って、今は皆で水分補給中。
「ぷはぁ！おいしぃ〜！」
「ありがと、涼太くん」
「はーい。ご飯までまだ掛かるから、遊んどきな？」
「「はーい！」」
「ほい、Aくんも飲んで？……おぉ、すごい勢いで飲むな笑」
「んば！」
「はいよ。ん？どこ行くの？」
水分を取ったAくんがおもむろにハイハイで動きだした。
どこに行くのかを見守っていると、目的地へ着いたのか、上に手を伸ばしている。
Aくんが目指したところというと…。
「あらぁ、どした？抱っこ？…んっしょ。なぁに、ご機嫌だねぇ。かぁいい」
そう、ソファーに座ってた辰兄のところ。
抱っこしてもらって、すっごい嬉しそう。
辰兄の横に座ってた康二にも構ってもらえて、ニコニコが止まらない。
「…ふは！笑。照、顔やばすぎ笑」
「だって、さっきまで俺だったのに…」
「拗ねんなよ笑」
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作者名：字の人 | 作成日時：2023年5月31日 0時
