ちいさな宝物。春 (ページ26)

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就寝ページ26

辰哉:side

ミルク飲んで満足したのか、俺の腕の中で眠ったAくん。
起こさないように、そーっと俺の部屋のベッドへと運ぶ。

「今日は頑張ったな。明日は休みだし、皆んなにいっぱい遊んでもらおうなぁ」

寝てるAくんの頭を撫でながら寝顔を堪能していると、控えめにドアをノックする音が聞こえた。
音のした方へと目を向ければ、風呂上がりの照が居て、小声で「お風呂空いたよ」って報告してくれた。
なんか報告の仕方が可愛かったから、頭撫でたら嬉しそうに目ぇ細めて笑う照。
何回も言うけど、俺の弟、皆可愛い。

部屋のドアに静かに閉め、そのまま部屋に行くと言った照と別れリビングへと降りると、座敷では大介に抱っこされながら寝ている康二。
の、近くで本を読んでいる亮平。
ソファーには、小学生組を挟んで両脇に双子が座っている。

「…あれ。涼太、風呂入った？」

「ん？まだだよ。兄さん先に入るかなって」

「え、全然入ってよかったのに。…よし、久しぶりに一緒に入るか。背中…流してやるよ」

「……それって、拒否権使ってもいいやつ？」

「なんでだよ！」

「がはははははっ笑」

てな感じな茶番はさておき、折角だし久々に涼太と風呂に入った。
いつの間にか、こんなに大きくなったんだなぁって、何かしみじみ思っちゃったよね笑。

風呂から上がると、もう21時。
小学生組は、風呂入ってる間に寝たらしい。

「亮平〜、お前もそろそろ寝ろよ〜？」

「はーい。あ、明日のお買い物は何時に行くの？」

「あ、そうだそうだ。10時には出たいなって、思ってんだけど」

「10時ね、分かった！…康二、ベッド行こう？」

「んん…。いっくん…抱っこ」

「抱っこはちょっと笑。手繋いでいこ？」

「んぅ…」

「にゃはは笑。いいよ亮平、俺が連れてくよ」

「ありがと、大兄」

おやすみ、って上がって行った3人。
多分大介は降りてくるな、明日休みだからアニメ見るために笑。

「…あれ、翔太も寝てる笑」

「え笑」

「ふふっ笑。翔太、起きて。上あがろ？」

「んんん…。…んん？ん……」

寝ぼけて、ん。しか言ってねぇ笑。
目が開かない翔太を連れて、涼太もお休みって上がって行った。
双子と入れ違いで、まじで降りてきた大介笑。

「お前もしかして…」

「今から嫁タイム！！」

「明日出掛けんだから、程々にしとけよ笑」

にゃーす！って適当な返事をする大介を置いて、俺も部屋へと上がった。