ちいさな宝物。春 (ページ24)

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帰宅第2陣ページ24

大介:side

学校が終わって、電車に揺られ最寄り駅。
見覚えのある後ろ姿を見つけて、ダッシュで追い付く。

「やっぱ辰兄だ！おかえり！もしかして同じ電車だった？」

「うぉ？！大介かぁ。ただいま、大介もおかえり。ここで会うってことは、そうだったんかな？」

「ただいまぁ！運命…でやんすね。さ！お腹減ったし帰ろ〜」

「……変なこと言うなよ、気持ちわりぃ」

「んな！？」

なぁんて、たわいもない話をしながら家に帰宅！
玄関で靴を脱ぎながら、風呂場から聞こえてくる楽しそうな声にいいなぁなんて思いながら、辰兄と一緒にリビングに入る。
そこには、ご飯を作ってくれてる涼太と、ソファーに座ってテレビを見る亮平と康二。
中学生組は、テレビに真剣になってる笑

「「ただいまぁ」」

「おかえり。辰哉兄さん、大介兄さん」

「「あ！おかえりぃ」」

「今、風呂誰が入ってるの？」

「翔太が、小学生組とAくん入れてくれてる」

「およ！翔太凄いじゃん！」

そんな話をしていると、バタバタと騒がしい足音が。
ドアが開いた瞬間、ドアの近くにいた俺に飛び込んでくるのは、風呂から上がった小学生組。

「「おかえり！」」

「ただいまぁ！お風呂気持ちかったか〜？」

「「うん！」」

「はい、2人とも。ちゃんと、水分取って」

「ありがとー！涼ちゃん！」

「ありがとう！」

喉をならして水を飲む2人に、遅れること数分。
Aくんを抱っこした翔太が戻ってきた。

「あれ、おかえり」

「ただいまぁ！」

「うぇーい。ありがとうな、翔太」

「別にこんくらい…」

辰兄に、ありがとう。って言われて照れてる翔太。
ちょっとだけからかえば、めーっちゃ睨まれた笑。
まったく、翔太はツンデレだなぁ。

「ご飯まだもうちょっと掛かるから、辰哉兄さんか大介兄さん、どっちかお風呂入ってきたら？」

って涼太のひと言で、俺と辰兄とのじゃんけん対決。
勝者は俺！
ついでに、中学生組どっちかと入るか〜。

「亮平〜、康二〜。どっちか一緒にお風呂入ろ〜」

「え、大ちゃんと？！おれ、入りたい！」

「お、俺も…」

およよ？
まさかの2人ともとは。
大ちゃん、モテモテ！笑
ちゃんと3人でお背中、流し合いました！
身支度を終えて、3人でリビングに戻れば、照も帰って来てて、やっと全員揃った。
時刻は丁度、19時半。
ご飯も丁度出来上がったら、ワイワイしながら全員で食卓に着いた。